• 209月
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    コロナ前によく行った旅行でも、ほとんど見ない演劇でも、
    全然見ない映画でも、事前の下調べをすることはほとんどなく、
    行って見てみて素直に感じることを大事にしている、というか、
    ただの面倒くさがりというか…。

    昨日、見に行った「ブライトン・ビーチ回顧録」。
    私が演劇を見に行く理由のほぼすべてが、小山ゆうなさんの演出。
    だから行きます。

    1階のダイニングから2階の子供部屋まで家中全部が見える舞台装置。
    それについて、ゆうなさんは、
    「お客様がどこを見るか選べるし、同時に一度では見切れないくらいの
    ドラマが舞台上で起きる作品なんです」(パンフレットより)……と、
    主演の佐藤勝利くんと、入野自由さん、お二人と話しています。

    演劇のことはよくわからないけれど、ゆうなさんのそういう、
    なんだろう、一歩離れたところからすべてを俯瞰しているそういう姿が、
    いつも私に「いい仕事をしてる」と思わせるのだろうと思います。

    今回の「ブライトン・ビーチ回顧録」で、私がどこを選んで何を見たか。
    これ、たぶんお話の筋のほんの一部のところだと思うのだけれど、
    入野自由さんが演じたスタンリーが、正義感から、働いている会社の
    黒人の同僚をかばったために社長の不興を買って失職の危機に陥った、
    そこ。正義感からというところ。

    それはおそらく、彼の行動を自分に置き換えているからです。
    正義って、思っても実際に振りかざすの、なかなか難しいのでしょうけど、
    私の場合、考えて踏みとどまる前に言動で表して生きてきたから、
    それで済ませてきちゃったから、気楽っちゃあ気楽でした。結果論ですが。

    ブライトン・ビーチのブライトンは、見に行く前日の夜まで、
    イギリスのブライトンだと思っていました。
    (事前準備なしでもそれは調べた。ニューヨークにあるブライトンでした)。
    私にとってのブライトンは、前の仕事を辞めて日本語教師養成講座に入学する
    までの間に、学生を体験しようと遊学した語学学校があったところ。
    ブライトンのビーチ沿いに学校があったので、事前に気づかなかったら、
    懐かしさに胸をわくわくさせて行ってしまうところでした。

    ゆうなさん、今回もありがとうございました。また一つ豊かになりました。

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