• 148月
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    小木曽先生へのお断りなく、小木曽先生のお写真を載せます。
    小木曽友先生、昨日8月13日の午前中にご逝去されたそうです。
    前アジア学生文化協会理事長が大きな肩書きでいらっしゃいますが、
    私にとっては、私を短歌の会「心の花」に引き入れた、まさに友であり、
    そしてもちろん、日本語学校界での深き恩ある方です。

    写真は、2015年1月24日、NHKの短歌俳句大会の短歌の部で、
    先生が佳作を受賞された、表彰式のときの写真です。
    受賞の知らせと共に、ぜひ一緒にとお声がけいただき行きました。
    (今、実家にいるためその受賞作を見つけることができません。
    後でご紹介します。)

    心の花の東京歌会には毎月一度、中野サンプラザの会場で一緒に座り、
    佐佐木幸綱先生の講評を聞き(小木曽先生はよく質問や発言もされ)、
    終了後には隣接するイタリアンレストランに寄ってお話ししました。
    小木曽先生がお住まいを群馬県高崎にある美心会の施設に移されたのを
    機に、小木曽先生と一緒に私も東京での歌会から足が遠のきました。

    その後、一度、高崎を訪ねたのが先生とお目にかかる最後となりました。
    今度は、小木曽先生と仲のよかった日振協の佐藤理事長と一緒に、
    と言っている間にコロナ禍となり、結局その約束を果たすことができず。
    ここのところ具合がよくなく、施設内の病院にいらっしゃること、
    そして昨日亡くなられたことも、先生がそのときに紹介してくださった、
    先生の旧知の高崎に住む方が知らせてくださいました。

    心の花の東京歌会に参加していた頃のメールのやり取りを見返しました。
    「心の花」2月号に載った私の歌。
    ・半世紀過ぎて鏡に言いたきは〈馬鹿正直はほどほどにせよ〉
    それに対しての小木曽先生からのメール。
    ⭐︎それでも馬鹿正直をやめられない。そんな先生が好きで、尊敬しています。
     馬鹿は死ななきゃなおらない。

    そして続けて今度は小木曽先生の掲載歌。
    ・「曲がりますから五十円ください」車掌の声に慌てる留学生
    小木曽先生の解説。
    ⭐︎その昔、インドの留学生からほんとに聞いた話です。
     バスが曲がるたびに「ご注意ください」というのが、
     「五十円ください」ときこえ、五十円、百円と数えたそうです。
     いつか一度だけ使おうと温めておいた「留学生の日本語」を今月は
     使ってみました。
    ・普洱(プーアール)茶黒褐色の鏡餅削れば遠き雲南の夢
    ⭐︎これからもgoing my wayで、すべての事柄をアジア学生文化会館、
     留学生に引きつけて歌っていくつもりです。

    小木曽先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
    小木曽先生、本当にありがとうございました。

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