30数年前にイギリスの語学学校に短期遊学した時に
ホームステイをしていたのですが、その家には同じ学校に通う
イタリア人とスペイン人とタイ人と日本人がいました。
そして、ある日のホストファミリーの奥さん(ランドレディ)の
誕生日に行われたホームパーティに、私たち学生も一緒に参加…。
夜も更け、お酒が十分にまわってきた頃にワールドカップの話に。
その頃、タイも日本もワールドカップにはまったくの無関係、
イギリス人とイタリア人とスペイン人が尽きることなく
「俺の国が一番強い!」
と言い合うのを、驚きと羨望の気持ちで眺めていました。
そして、その流れで今度は昔の自分の国について、
「◯◯年代には俺の国の領土はここまであった!」と。
えー?そんなー、そんな大昔のことで言い争ってしまうわけ⁉︎
と、そりゃもうびっくりでした。
地続きで領土の取り合いをした歴史を持たないタイ人と日本人は、
わからないよね、私たちにはね、と…こそっと。
本日、2017年10月生の入学式。
100人を超える30近い国と地域の新入生たちが入学してきました。
ああでも、国と地域って、国際人が集う学校と自負する私たちは、
いつの何を根拠に言うのがいいのだろうか。
私がイギリスの語学学校を選んだ時のポイントは、
在籍する学生の国籍の豊富さと、日本人の割合の低さでした。
そうやって選んだ学校での勉強、アクテビティ、そして友だち、
30年たっても失せない思い出を、なんであれ、
今日入学してきた新入生たちにも持ってもらえたらいいな、
嬉しいなと、とっても思った今日でした。