Archive for 2017年11月24日

来る12月3日にインターカルト日本語学校の創立40周年の大同窓会が開かれます。

それを前に、ふと30周年の時の記念冊子に寄せた自分のメッセージを読み直してみました。

 

5年前、それまで勤めていた会社を退職し、インターカルトの門を初めて叩きました。信濃町駅前の大通りを外れて脇の小さな坂道を下っていくとき、将来の自分の姿の姿を見たようで言い知れぬ不安を感じたことを思い出します。その後は、時にその日の自分の授業を悔やみながら、時に日本語教師への道の険しさを感じながら、その坂道を上りました。それもあと数ヶ月。新しい町の新しい道をどんな気持ちで歩くのか楽しみです。また今後、学生たちがそれぞれの人生の大通りを明るく闊歩するよう願い、努力していきたいと思います。『30周年記念メッセージ集』(2007年12月1日)発行

 

転職して日本語教師になった当時の心境、秋葉原に新校舎ができて移転するときの希望を「道」になぞって書いていました。

 

JR信濃町駅前の外苑東通りからインターカルトに向かう下り坂

 

坂の下からJR信濃町駅に向かって上る

 

「道」というと、高村光太郎の「道程」をまず思い浮かべる人も多いでしょう。

 

自分の歩んだ道のりは、そんなにりっぱなものではありません。

坂道を上ったり、下ったり、道草食ったり、寄り道したり、ふらふらと横道に入って裏道を覗いたり、あわてて逃げ道を探したり、近道のつもりが回り道になったり、先が行き止まりで道に迷ったり、無理に急いで追越車線を走って途中で失速したり、結局もとの道に出てしまったり、岐路の前で立ち尽くしたり、誰かが道しるべになってくれたり、交差点で思わぬ人と出会ったり・・・。

 

でもどうにかこうにか、ここまで歩いて来られたのは沿道の皆さんの応援があったからこそです。ありがとうございます。

 

実は冒頭のメッセージを書くとき思い出したのは、こちらの詩でした。

 

 

この道を行けばどうなるものか

危ぶむなかれ

危ぶめば道はなし

踏み出せばその一足が道となり

その一足が道となる

迷わずゆけよ

行けばわかるさ

アントニオ猪木『猪木寛至自伝』

 

最後の「行けばわかるさ」というところが気に入りました。

そう、逆に言えば、先が分からないから歩いているのかもしれませんね。

 

卒業生の皆さんも、それぞれの道を自分なりに元気に歩んでいてくれればなと思っています。

 

それでは皆さん、ご一緒に

行くぞ~!!!!!

1、2、3、ダ~~~~~~~~~!!!!!

 

創立40周年記念「公開講座」のお礼とご報告

1977年に開校したインターカルト日本語学校は、
今年創立40周年を迎えました。
その記念事業の第一弾として、落語家の春風亭小柳師匠、
吉野家ホールディングス安部修仁会長をお迎えした
公開講座「俺のバトンの渡し方」を、10月23日(木)夕刻より
四谷区民ホールにて開催いたしました。

司会は、現職のアナウンサーであり、
インターカルト日本語教師養成講座、
「ヴォイストレーニング」の講師の大迫ゆかり先生。
当校代表、加藤早苗が40年を振り返っての挨拶をし、
いよいよ会が始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初の登壇は、春風亭小柳師匠による落語「茶の湯」。
蔵前の大店の身代を息子に譲ったご隠居さんの失敗話に
会場が湧きました。

小柳師匠はインド、サウジアラビア、カタール、ヨルダン、
イギリス、インドネシアでの海外公演、日本国内での小中学校、
高校での学校公演など、積極的に活動、
インターカルトの日本語教師養成講座では
「パフォーマンス基礎講座」を担当してくださっています。

そして、続いての登壇は、吉野家ホールディングスの安部修仁会長。
安部会長が今日に至るまでの忘れられない方たちのお話から始まり、
安部会長が仕事観を語る場面では、会場のあちこちで、
ノートを取り出しメモをする姿が見られました。
最後は、いかにして後継者を選ぶか、その時のポイントは何か。

 

 

 

 

 

 

 

会場においでくださった皆さんが、
それぞれご自身が置かれた立場から安部会長のお話を聞いて感じ、
それをお一人お一人のエキスとして吸収し、お帰りくださいました。

ご登壇くださいました、
春風亭小柳師匠、吉野家ホールディングス安部修仁会長、
そして会場に足をお運びくださいました皆様、
本当にありがとうございました。

インターカルト日本語学校は次なる50年、100年に向けても
変わることなく、いつまでもインターカルトらしく、
自由闊達、明るく大らかに歴史を作ってまいります。

これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。