• 025月

    人の人生を垣間見る。

    インターカルト日本語学校、今年40周年。
    私がインターカルトに入って30年目、
    この立場になって17年。

    インターカルトの歴史は複雑で、
    創設者から数えて私は4人め、40年間に率いた人4人。
    それぞれの期間、12年、6年、5年、そして17年。
    いつの間にか自分が一番長くなってしまった。

    今日、人生を見せてくれた人が、
    組織が、そこを率いる人の色になること、
    人々がその色に合わせて仕事をするようになる
    危険を話していました。

    こうと思ったらこうと言う、
    違うと思ったら、いやそれはと反論する。
    組織にはそういう人が必要で、
    組織はそういう人を受け入れる器の大きさが必要。
    誰もが自分の色を持つべき。(…得意の「べき」。)

    このやろうと思われもしただろう13年間と、
    強烈に色を放っているのであろう17年。

    去年と一昨年のゴールデンウィークは海外出張、
    今年は今のところ出番少なく、日本で静かに…と思って、
    連休明けに送る約束の仕事をちゃちゃっと仕上げたつもりが、
    夕方、そのデータを消失しました。失意のまま帰宅。夜中まで作業。

    で、無事終了したので、めでたく休養に突入します。

  • 284月

    一部執筆、監修させていただきました。

    2015年からイーオンが開催している「ボランティア通訳ガイド養成講座」、
    そこでの担当、「日本の魅力を再発見/外国人の「なぜ?」」という、
    今では私の十八番(おはこ)となったテーマに話題を提供してくれた、
    インターカルトの卒業生たち、
    イタリアのアレックスさん、デンマークのヘンリックさん、
    台湾の李さん、エジプトのヒシャムさん、スウェーデンのハンナさん、
    そしてオランダのトールさんのエピソードも掲載されています。

    世界をもてなす語学ボランティア入門』(朝日出版社)

    上に書いた「ボランティア通訳ガイド養成講座」、
    去年から東京だけでなく大阪でも開催され、私の登壇回数は11回、
    ということは、計500人くらいの皆さんにお話ししたことになります。
    2020年の東京オリンピック・パラリンピックも控えていますからね〜。
    語学ボランティアを目指す皆さん、すごいです。

    私の2017年度版は新バージョン、
    エピソードの動画には、現役の学生たちが登場してくれます。
    乞うご期待!
    …じゃあなく、本当に学生の皆のおかげなのです。私の仕事は。

  • 274月

    日本を含め、十数ヶ国の学生や社会人が住むシェアハウス。
    ラウンジでお喋りする人、勉強する人、食べる人、
    キッチンで作る人、洗濯する人、ジムで走る人、
    会う人会う人、皆さん挨拶してくださり、良い雰囲気でした。

    インターカルトの4月新入生、田中先生クラスの、
    アメリカとスウェーデンの学生も帰ってきて記念撮影。
    この後、ラウンジのテーブルで漢字の復習してました。

    実は、心身共に…の疲労を引きずり京浜東北線で行ったここ、
    近くの幸楽苑で、餃子と炒飯という禁断の食事をお腹に収めて、
    ほとんど爆睡状態、1時間半かけて帰宅。ふーっ。

  • 204月

    ドタキャン(土壇場でキャンセル)の反対語は何でしょう。
    ドタ来る、ではもちろんないけれど、今日はまさにそんな状況。

    タイの50名の大学生たちが、
    成田空港からそのまま当校にいらっしゃいました。

    インターカルトの得意技なのか何なのか、
    究極の事態でもなんでも、チームワークよく乗り越えてしまいます。
    それで本日、皆に臨機応変賞。

    ところで、タイの亡き王様と、今日いただいたタイのカップと、
    それからISOの認証と第三者評価の証書。
    今までしてきたことが繋がって今があるのだな、とも思った今日でした。

    明日はインドネシアから、高校生の御一行様来校。
    これはスケジュール通り…!

  • 114月

    今朝の日経新聞の一面に、
    「人口、2053年に1億人割れ」という大見出し。
    2053年といったら36年後、下手したら生きているではないですか。

    財務省のホームページに、こんな図解が。
    65才以上の高齢者1人を20〜64才の人が何人で支えるか。
    1965年は「胴上げ型」で、9.1人で支えていたそうです。それが、
    2012年、ほぼ今は「騎馬戦型」で、2.4人で支えている? そして、
    2050年になると「肩車型」、なんと1人を1.2人で!になるのだそうな。
    下手すると90を超えた私も、誰か1人に肩車されるということですね。

    高齢化社会と労働力不足、もちろん大きな関係があります。
    でも、労働力の労働って?…と少し考えてしまいます。
    自動化、IT化、そして今、AI(人工知能)。
    それらの出現によって消える人間の仕事がある。(と今日の記事にも。)
    今ある仕事の相当量が、10年後、20年後にはなくなるって言いますよね。

    もちろん、ゆえに生まれる仕事も。けれど「消える>生まれる」なのでは?
    そうすると、単純に今の労働量を基準に考えるのはどんなもんだろう?

    …とまあ、色々考えることがあるなあと思いながら、
    明日から始まる新学期の準備を見ていると、ほら、やっぱりと。

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    今学期から、窓口で支払いするものの一連の操作をiPadに入れたアプリで。
    そしてそれが学校のシステムとネットでつながり、とにかく便利になるらしい。
    授業料はすでにF社グローバル決済代行サービスを導入済みでとても便利に。
    さらに、これ、何やら写真屋さんのようなカメラとコンピューター。
    三人で実験中でした。

    何であれ、便利になりました。便利とは、すなわち省力ですよね。

    COMPASSという会社の神野さんという人が、
    「60分授業のうち、子どもにとって意味のある時間は6分」
    と書いているのを読み、極論かもしれないけれど、そんなぁとは…。
    彼は、開発したタブレット教材で、1学期分の数学を32時間で終わらせ、
    残りの時間は未来の勉強に充てるとか。
    ティーチングはAI、心のケアやコーチングは教師…で事業展開しています。

    今の私の最大の関心事は、
    ITもしくはAIが効率性においてどれだけ(日本語)教育に貢献するのか。
    そこでの教師の限界は何なのか。
    それでも絶対に存在する、教師=人間だからこそできることは何なのか。

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    昨日の入学式。20の国と地域から来た140名余りの新入生たち。
    つまり、生身の人間たち。
    話がぶっ飛びましたが、実は全部つながっています。

  • 114月

    日本語教師養成講座は、先週の金曜日が開講式。
    すでに、文法や音声といった日本語教師の肝となる授業が始まっています。

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    世に言う老若男女うち揃った皆さん、
    養成講座の学生の間は、それに関係なく「卵先生」と呼ばれます。

    そして今日は日本語学校の入学式。20の国と地域から。
    この間新入生だった学生が通訳として活躍する姿は、
    いつものことながら、こちらが誇らしい気持ちになります。

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    写真が正式にアップされていないので、とりあえず自分の写真を。

    余談ですが、このピンクの着物、23の時に作ってもらったものです。
    私がこの仕事をしていなかったら、すでに絶対にお蔵入り、
    つまり、この年齢の人間が着る色柄ではないと思うのです。
    でももし年相応のにしたら、学生たちは地味とか暗いとか思うのではないか。
    それで堂々と着ています。
    この仕事で得したと思う瞬間。縫ってくれた亡き祖母のことも思い出して…。

    入学式の後、外で食事をしながらの打ち合わせがあり、
    日が変わった0:33、中央線の中で書いています(~_~;)

  • 034月

    2010年。
    イタリアのフェア会場でした模擬授業を受けてくれた17才の男の子、
    後頭部しか見えませんが、この後時々日本の夜中に近い時間に、
    「僕、日本に行きたい」というメッセージが。彼は「今、高校の授業中」!?
    …と英語で。まだ日本語ができなかったから(…私は大変でした)。

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    そして無事、高校を卒業し大学に進学した彼は、ちゃんと夢を叶えて、
    インターカルトのウィークリーコースに!(残念、写真見つからず。)

    そしてそしてこれは、2014年。
    一度帰国して、東北の大学に交換留学していた時に、ふらっと学校に。
    日本語もかなり話せるようになっていて、顔もずいぶん大人になりました。
    (2009年、2010年に、一緒にイタリアに行った木戸さんと。)

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    そしてそしてそして今日。
    またしてもふらっと現れました。
    今は京都の大学に交換留学中だそうで、用事があって東京に来たのでと。
    日本語の上達具合も見た目も、年がたったことを感じさせてくれました。

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    改めて聞いてみて、びっくり。
    インターカルトのウィークリーコースにいたのは、たった2週間だったそうです。
    「いつまでも覚えていてくれて…」と言う私に「ここが初めての日本だから」と。
    縁て、長さや深さではないんですね。

    だからね、この仕事はやめられませんよね。(…でも、いつかやめますよー。)

  • 283月

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    昨日学校に行ったら、男子の集団がテーブルを囲んでいました。
    2年前に卒業したブラジル、イタリア、中国のクラスメート3人組が
    近況報告に。聞き手は当時の担任の沼田先生。
    こういう国籍の取り合わせ、私たちは慣れてしまっているけれど、
    この自然さは日本語学校ならではですよね、きっと。

    進学も就職も、
    定期的に担当から一覧表の結果が教職員に回ってくるのですが、
    今年度は、両方ともとても好調のように思えます。
    3月もあと数日で終わるので、そうしたら、要分析ですね。

    年度末は皆大忙し。
    先週末は、卒業生たちの大量退寮(たいりょうたいりょう)。
    その担当スタッフ一同は、土曜日も日曜日も出勤してその対応。
    ところで昨日書こうと思い、でも、あれ?これ書いたようなと思って
    過去をたどってみたら、やっぱり去年の今頃も書いていました。
    卒業式〜3階のスタッフ」、
    あったので省略。これ、すっかり当たり前の光景になりました^^

  • 253月

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    今日は、『マンガで体験!にっぽんのカイシャ』のセミナー。
    凡人社の店舗いっぱいに集まってくださった、
    日本国内外、様々な形で日本語教育に携わっている皆様の中に、
    まさか今日会えるとは!という方々がちらほら。
    びっくりでした。

    しかし、今日のそれを超える大きなびっくりは、
    会うなり私に「今日は踊らないんですか?」とおっしゃる方数名、
    今日の講師の米山、佐々木両氏を指して「昨日踊ってましたね」、
    「うちの教師です」と指した先のMs.神本を見て、
    「あ、卒業式のビデオで踊っていらした先生ですよね」。

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    ・・・・・・・(リンクはこちら↓)
    恐るべし、昨日の動画「インカルHAPPY 」。

    …は、ともかくとして、
    ビジネス商習慣を考える、4コママンガ+ケーススタディ…のテキスト、
    授業での使い方あれこれを皆さんと考えました。
    いらしてくださった皆様、ありがとうございました。
    テキストのフィードバック、いただけましたら嬉しいです。
    Mr.米山、Mr.佐々木、がんばりましたー。お疲れ様でした!

  • 243月

    日本語の先生になったばかりの頃、
    私は「歌って踊れる日本語教師」を目指していたのだったと、
    今日の卒業式で流した私たちが踊る動画を見て思い出しました。
    こちら「インカルHAPPY 」
    https://www.facebook.com/pg/inculnihongo/videos/?ref=page_internal

    そこに登場して、一緒に踊ってくださった、近所の、
    学生御用達の!?お店の皆さん、ほか。

    隣の酒屋さんのおじさん。
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    佐竹商店街のピザ屋さん。
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    同じく佐竹商店街のネパール人のカレー屋さん。
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    ローソンのお姉さんたち。
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    ヤクルトのお姉さん。
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    校舎の管理会社のおかださんたち。
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    時代は変わり、今や、歌って踊れる学校関係者、近隣住民たち。
    誰も歌ってはいないですが。
    いずれにしても、学生たちはこういった皆さんのお世話になり、
    この場所にある学校もまた、地域の皆さんに守ってもらっている。
    早いもので、この地に移転して来年で10年です。

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    今日の主役の卒業生たち。
    クラスメイトを送るために来てくれた、まだ学校を続ける学生たち、
    場所の関係で集合写真に入れなくてごめんなさい。

    一番上の写真の、酒屋さんのおじさんが手にしている地球儀。
    学校が隣に引っ越して来て、学生たちがお店に行くようになってから
    おじさんが新規購入した地球儀です。
    いろんな国から来ている学生の国を聞き、ここと教えてもらい、
    そしてそこからコミュニケーション…♬

    卒業式の写真は、こちらです。皆々皆様に心から感謝です。
    https://www.facebook.com/pg/inculnihongo/photos/?tab=album&album_id=1648547588494309