• 1210月


    「人が本になり、その人の生き方や人生を語ります」と説明に
    あるように、『日本語学校物語』に登場した皆さんと一緒に、
    今日は本になりました。

    日本語学校物語のきっかけとなった第1回箱根会議の1997年、
    その前の、インターカルトで日本語教師の勉強を始めた1987年、
    そういう懐かしい時代の方々との再会と出会いがあった一方で、
    とても嬉しく、頼もしく思ったのは、
    日本語教育専攻の現役の大学生が何人も参加していたことです。
    次の時代を日本語教師として担ってほしい人たち。

    市ヶ谷駅前の外濠の向こう側の武蔵野美術大学が会場でした。
    この外濠はもともと江戸城を守る防御の堀で、川のように
    自由には流れない。こういう堰き止められた水のことを
    「構造としての水」と言うのだそうです。

    が、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」。
    ライフストーリーという伝記、歴史の中で語られつつある自分は、
    引き際をちゃんと定めなければいけないと思いながら、
    でも、今はまだ、しなくちゃならないことがあるからあと少し。

  • 289月

    こんな風景を眺めながら東京戻り。

    昨日は、‘ふるさと’ 栃木県での研修会。
    会場は足利の隣の佐野だったのですが、
    ああ、私は栃木県人なんだなと、何だか新鮮な気持ちで思いました。
    足利が栃木県からはみ出た群馬県の中にあるみたいなことからか、
    足利にはふるさと意識があったものの、栃木県に対しては…だったのですが。

    で、なんであれ、栃木県佐野市での日本語学習支援研修会。
    佐野だけでなく、小山、足利、栃木、宇都宮などなどからの皆さんは
    とても一生懸命で、目を見開いて聞いてくださる姿に、
    こちらも元気をもらって、マイクを持って広い会場内をあっちこっち。
    私より年上とお見受けする方たちも少なからずいる中、
    15才の高校生もいて、みんなで(おそらくみんなで)嬉しくなりました。
    後継、大事です。がんばれ!栃木県。もちろん日本も世界もみんなみんな、
    来るべき未来の、いや、今現在の、みんなで生きていく社会のために。

  • 269月


    8月のマレーシア、タイから始まった連続週末出張、国内編。

    福島県・郡山で、技能実習生にもらった唐辛子は干すことにしました。
    写真は2袋だけれど、実際は6袋。一味唐辛子にする予定。

    新大阪の駅で買ったエビカツサンド。
    大雨で山陽新幹線が不通になった影響を受けて、遅れに遅れた
    新幹線の中で食べました。東京駅に着いたら中央線終わってました~_~;

    福岡県・博多の、TOKUYASUさんの高校の同級生のお店で飲んだ
    全国各地の日本酒。秋田の「雪の茅舎」というのが美味しかった。
    このお二人、◯十年前に同じ教室にいたんだなぁと思いながら眺めた、
    素敵なおもてなしの人と、飲みっぷりの人^^

    日本語教師養成課程の連携協定校、久留米ゼミナールの
    在校生と修了生と受講検討中の皆さんが集まってくださいました。
    そう、現在、過去、未来♪ですね。皆さん、すぐに打ち解けて、
    想像を大きく超える楽しく充実したひとときでした。
    久留米の底力。ありがとうございました!

    ということで、明日が連続の打ち止め。栃木県佐野市でのセミナー。
    初めての故郷(のお隣)でのお仕事です。そのことはまた改めて。


  • 219月

    今年もスピーチ大会。第44回。

    今年は、変わった自分、変えた自分をテーマにする学生が多くいました。
    まさに「留学」の力。語る彼らも聞き入り応援する彼らも皆、私の誇り。
    この仕事をしてよかったと今年もまた、新たな気持ちで思いました。

    上位三賞のうち二人が、参照枠のA2、B1レベルの学生だったことは、
    スピーチの評価の観点が、その内容(主張)、組み立て、表し方、
    伝え方、聴衆との関わりで、単に語学の総合力ではないということを
    表した結果でした。それでも何でも、みんなが一等賞。

    以上、一昨日の午前中。その後、午後をよそでの会議、昨日、福岡に。
    今年の春から、履く草鞋(わらじ)の数が一つ増えたため、
    特に今年の後半は、日本列島あっちこっち。
    (本当は一昨日から台湾の予定だった・・・。)

    今日、朝イチのインターカルトの養成の授業配信のため前日入り。
    昨日の晩は、博多の駅近くで同志Tokuyasuさんと。
    最初に注文した、焼き茄子と胡麻サバとシマアジのお刺身。
    今日の夕方から明日明後日、日振協のセミナーと主任研修をして、
    火曜日に東京に戻ります。祝日、あれ?いつだっけ?の2025/9月なり。

  • 149月

    一昨日の晩、大阪に来て、
    昨日は朝からインターカルトの文科省委託、生活者初任研修の
    自分の担当授業の配信をホテルからして、

    終わってチェックアウトして、徒歩2分の裏側のビルに移動して、
    日振協主催の近畿地区情報交換会。(下の写真の上半分)
    「認定申請対策セミナー」と題してした100人定員の部屋に98人が
    集まりました。

    そして昨日から、日振協の文科省委託の主任教員研修(下半分の写真)
    東京、大阪、福岡で行う対面での研修の大阪会場。
    私も、主任の気持ちで勉強してます。

    大阪での発見。いろいろ。
    海外の人材を育成する研修センターに寝泊まりして研修をしています。

    自分の部屋に貼られた、「浴室からの湯気で、火災探知機が作動する
    事がありますので、シャワーを使用される場合は必ずこのドアを閉めて
    下さい。」という注意書きが、日本語、英語、中国語、スペイン語
    韓国語、インドネシア語、タイ語、フランス語、アラビア語の9ヶ国語。
    おお!

    研修室から一番近いトイレの便器は、
    左から、和式、洋式、そしてイスラム式って言っていいんだろうか。
    インドネシアによくあるタイプの、スタイルは和式に似たしゃがむ式、
    でも、トイレットペーパーではなく、脇にあるシャワーで洗う。
    それら、三種の違うスタイルのトイレが並んでいるのです。
    おお!

    さらに一つ。これは研修センターネタではなく、大阪の人のこと。
    例えば、東京でしか会ったことがなかった研修委員の女性の先生。
    いつも、きりりと毅然と、とにかくすべてにおいてきちんとしている
    その先生の口から出てくるのが大阪弁。言葉もイントネーションも。
    それはいいのですが、でも、そうすると大阪人なのです、完全に。
    笑いをとる、自分の話にオチをつける。別人。

    その土地で使われ、生きる言葉の威力を目の当たりにした今宵。

  • 099月

    「東北6県で持ち回りで開催されているネットワーク会議ですが、
    今回のように外国人スタッフが入って開催されたのは、記憶にありません。」
    (会議の実行委員、Sasaki Chikakoさん(蓬莱日本語教室)の振り返りより)

    私もそれが一番印象的でした。
    日本語教育の多くの会議やセミナーに、どうして当事者である外国の方が
    委員やスタッフとしていないのかと、いつも疑問に思っていました。

    その皆さんと共に集合写真に入れていただけたのは、
    この会議の実行委員会と共に主催させていただいたからなのですが、
    つなげてくださった関係の皆さまに感謝です。

    私たちの方はというと、
    文科省の生活者としての外国人に対する現職日本語教師研修チーム、
    東北、北海道、東京のブロックを超えた熱い鎖の連携が、ごく自然に目の前に。

    そして私は、蓬莱日本語教室のKusakabe Kimikoさんと4年半ぶりの再会。
    私を福島とつないでくれた同じ年。
  • 127月


    久しぶりに家でのんびり過ごす土曜日の朝。
    前から買ってあったテンペ(大豆をテンペ菌で発酵させた食品。
    インドネシア発祥。臭いのない納豆みたいな塊)と、
    冷蔵庫にあった残りの野菜いろいろを炒めて、
    塩麹で味付けしたのを、「旅サラダ」見ながら食べてます。

    今朝の日経新聞。これも久しぶりにゆっくり全面眺めました。
    じっくり読んだ記事、二つ。

    その1: 社説「外国人と共生する社会へ骨太の論戦を
    参院選挙戦真っ只中の今、
    (要約)有権者の物価高などの不満のはけ口を外国人に
    向けようとしている動きがあること。排外主義につながる
    危うい傾向。

    有権者には、世の中を自分自身で理解して、自分の脳みそで
    しっかり考えてほしいです。

    (結びの文)移民に苦しむ欧米の教訓を踏まえ、人口減少時代に
    必要な外国人政策を、正面から冷静に考える機会にすべきである。

    本当にそうです。
    ・・・基本、政治的な話題は書かないことにしているのですが、
    これは、そんな私ルールを破るべきことゆえ、敢えて。

    その2:(漢字そぞろ歩き) 筆順とは何か
    「「右」を「一」から書いてもよい」という、阿辻哲次さん
    (漢字学者)の文章です。

    「右」は「ノ」を書いてから「一」を、
    「左」は「一」を書いてから「ノ」と、私も習いました。
    「飛」や「必」という漢字を、“正しく“書けることは、
    小学生の時から、今もずっと私の自慢です。

    でも、読んで、なるほどでした。
    (結びの文)では筆順とは何か? それは各人が漢字を書く時に
    もっとも合理的で書きやすく感じる順序、としか私には答えられない。

    ・・・と、日本を代表する漢字学者の先生が言っているとは!
    阿辻先生は、「だから左利きの人用の筆順もあるべきだと思うが、
    そのことは学校では不思議なほどに論じられない」とも。

    ところで、今日の写真。
    昨日は、日振協の前理事長、佐藤次郎先生の慰労会を、
    日振協内外の昔馴染みの皆さんと、上野の東天紅で。


    守破離。武道や芸道における修行の道筋だそうです。
    守:型を守る
    破:型を破る
    離:型から離れて独自の境地へ

    来週の火曜日は、交代して初めての、維持会員協議会です。
    私の人生の(日本語教育の)線路は続くよどこまでも。

    一昨日、実家の母から届いた大きなタッパー2つ、
    梅の奈良漬、梅奈良と呼んでいるのですが、超絶美味しい
    それをひとつ、大事に食べて、旅サラダ終わりました。


  • 276月


    凡人社の田中社長、いえ、前社長が、一昨日、
    すたすたと歩いて現れるとは思いもしなかったので、
    ほんとーーーーーにびっくり。そして感激でした。
    新宿日本語学校の、故江副校長先生を偲ぶ会で。

    「おお、加藤」と、握手したまま話してくれました。
    「あんたが頑張んなくちゃダメなんだかんな」とか、色々。

    何年もの間、療養中と聞いていた社長の、この元気な写真を
    見て、えー!おー!と驚いた人が、今日、何人もいました。

    今日は、JALSAの前理事長、故荒木先生のお別れの会でした。
    同じ週に、江副先生と荒木先生と、お二人のお別れの会。
    どちらの会場にも、昔々の懐かしい方たちが集まっていて、
    おお!久しぶり!と、“日本語学校”の同窓会のようでした。

    田中社長は長生きしてください。…言われなくてもしますね。

  • 295月


    今朝の外での会合、集合時間の1時間前に着いてしまいました。
    いつも慌ただしく計算が雑なため。でも遅刻するよりはいい。
    YouTube聴こうとつけたら、小坂明子の「あなた」。

    中学1年の、給食のおかず係だった時に、
    おかずが入っていたバケツみたいなのを、外の水道で、
    一緒に係をしていた、お篠というクラスメイトと二人で、
    「あな〜た〜あな〜た〜、あなたに〜い〜てほしい〜♪」
    と歌いながら洗ったなと思い出しました。

    あれから半世紀以上。
    今は、えっ!ということ、おお!ということ、
    なんだか色々多かりきの娑婆におります。

    さて、今週末は。

    麗沢大学主催のシンポジウム
    「日本語の明日を考える」です。もしよかったら。

  • 235月
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    今日の午後は、山口県立大学の授業をオンラインで。
    45人のうち77%の人が、卒業後に、国内外で何らかの形で
    日本語教育に関わりたいと答えてくれました。

    どうやって答えてくれたかというと、
    Slideというクラウドサービスを使って。
    今日のお題の「学習環境の変化」の最たるものは、
    こういったものの活用、そしてなんといってもAI。

    当然のことながら、日々の変化を敵にまわすのではなく、
    それらをどう利用するか、どう協働するか。
    それは同時に、人間の「私」はどう存在していくか。

    そんな中、生まれた時点ですでに変化の中にいる、
    変化が日常の皆さんは、これからの日本語教育において、
    まさに新しい時代のパイオニアですよ…と。
    (でもいつか時代に取り残される側かも…とは言わなかった。)

    授業への積極的参加、発言という意味合いにおいては、
    断然、中高年の人たちの方が上をいくと思っているんですが、
    2000年以降に誕生の今日の皆さんは、
    ほんと、明るい笑顔で積極的に参加してくれました。
    ありがとうございました♪…の午後でした。