学生になる

10月から新学期が始まり、私は中級クラスの担任をしています。もう初級文法の勉強は終っているので、簡単なやりとりは日本語でできるはずで、授業内での教師とのやり取りはみんなきちんと日本語でしています。ただ、休み時間になると、中国や台湾の学生は中国語、欧米圏の学生たちは英語で話すことが多いようです。せっかくなので、ずっと日本語で話してくれないかなぁ…と思いながらそんな光景を見る日々。

私は今年の夏休み、例年の海外旅行はやめて、合宿制英会話学校なるものに5日間行ってみました。山の麓の某運送会社の研修施設を買い取ったそうで、周りには民家さえあまりなく、一番近いコンビニは車で10分…。

「24時間英語以外禁止」とうたわれていて、どんなことになっているのかドキドキしましたが、そのルールは忠実に厳しく守られており、私も馬鹿正直なほどきちんと守ってしまい(笑)、こんな状況もつくれるんだと、日本人って本当にまじめだな、と改めて思いました。

午前午後に3つずつ授業があり、一日3食、講師もやってきていっしょに食事を取り(もちろん英語以外でやりとりはできず)、入浴タイムは部屋に風呂がないので、共同風呂へ。そこでも、声が反響する風呂場で真っ裸で、怪しげな英語でのやり取り。誰も見ていないのに!

私を含め そう英語が上手ではなくても、「間違った英語を話すことへの恐怖感」は軽減されるような気がしました。苦しさはそれほど感じず、それなりに楽しめましたし。

初級前半はレベル的にも苦しいとは思いますが、中級以上の日本語のクラスでも、こんな雰囲気を作れたらいいのになぁと思えど、どうすればいいかとなると難しいですね。

毎日いろいろなテーマでの授業があり、毎晩どうにか日本語授業に応用できないかとベッドで考える5日間。そして、帰りのバス内で初めてクラスメイトと日本語で話し、「この人大阪弁話すんだ!」とかお互いの苗字や年齢を知って盛り上がったり、まだ英語で話しかけたり答えたりしそうになったりという不思議な経験をしました。

今期から少しずつでも、自分の日本語授業に活かしていきたいなぁ。…がんばります。

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