壮観。
1992年に私がいたインターカルトのインドネシア校から日本に留学、
インターカルト日本語学校卒業後、大学進学、その後日本企業に就職。
今、フランクフルトに駐在しているダビッドの奥さん、珠代さんから。
ダビッドの大学時代にちょっとお世話した私の母と一緒に行った、
インドネシアでの二人の結婚式。
食べ物、non食べ物、ドイツ語のパッケージ一つ一つにつけてくれた
日本語の付箋に、愛が溢れていました。母にも同じものたちが。
「初のタイトル防衛戦「棋聖戦」初戦勝利」の藤井聡太くん、
前日に、シリーズを通しての戦略を聞かれて、
「戦略においては、渡辺名人に一日の長があるかなと思っているので、
こちらがしっかり考えて対応していければと思います」と。
普通の18歳が「一日の長」なんて言葉を使う、使えるのだろうか。
自分はどうだったか。今でこそ、その意味を知ってはいるものの、
18の時はもとより、これまで日常会話で使ったことがあっただろうかと。
偉大なり。
「藤井棋聖は、木更津名物の「あさりカレー」。渡辺三冠は「カツ丼」。
両者ともにドリンクは注文しなかった。」という報道が貧弱に見えます。
まあ、何を食べたかが常に話題になっているから、いいんですが。
で、言わずもがなですが、「一日の長」の読みは「いちじつのちょう」、
「いちにちのちょう」ではありませんので、念のため。
※私のLINEのプロフィール写真。将棋がなかったのでチェスで代替。
昨日は、かねてから時差を超えて準備を重ねてきたセミナー、
「海外での継承日本語を知る・考える」全4回の第1回目でした。
アメリカからカルダー先生、ギリシャからズルディス智子さん、
イタリアから西岡さん、ベトナムから久保さん、
そして国内外で視聴の皆さん、ありがとうございました。
終了後すぐに届いた、海外子女教育専門の方からのメッセージには、
内容、構成、動画の活用、3人のスピーカーのバランス、
zoom恐るべしのこんな国際会議、そして何より、
3人からの課題や質問に対して、専門的見地から理路整然とお答えに
なったカルダー先生の素晴らしさ!・・・と。
ありがとうございました。
結婚=異文化×異文化。
同じ国同士だって、なかなか大変なのに、
国が違う国際結婚、さらに夫婦それぞれの血と文化と言語を継ぐ
子どもまで登場したら…、そりゃあ、はいはいはいとはいくまい。
ところで昨日は私の38回目の結婚記念日でした。
あまりに文化が違いすぎて、ぶつかりようもなかったための
独立独歩、そうこうしているうちに今日、という歴史です。
紫陽花。水彩絵具で描いたように見えるかも…ですが写真です。
先月迎えた誕生日のお祝いにと、学校の4階の先生から。
高校3年間、美術部でした。
全然上手じゃないのだけれど、石膏のデッサン、水彩画、油絵、
水墨画、日本画、篆刻と、色々した経験はいい思い出です。
中学を卒業して高校に入学する間の春休みに、
一つ上の先輩から、弁論部にはいらない?と電話がありました。
え?弁論部って何するの?…と、イメージまったく湧かず。
今だったら、言いたいこと、主張したいことがいっぱいあって、
毎日が弁論部状態なのだけれど^^;
その私の高校、女子校なんですが、
おそらく少子化のため、男子校と統合されることになりました。
栃木県と群馬県の県立高校が基本、男女別学なのは、
戦後、北と南から男女共学の整備を進めていたマッカーサーが、
アメリカからの帰国命令で突然の帰国。それで取り残された…
と、嘘か本当かわからない話をずっと信じています。
たとえば就業後の職場で、
自分が帰ったらその人が一人になってしまうようなときに、
その人に向かって「ねずみにひかれないようにね」って、
・・・言いませんか?
「え?何それ?」って顔をされることが多いんですが。
(実は今日の二人もそういう反応でした。)
言葉って、意味や語源を教えてもらって覚えるのではなく、
人が使っているのを聞いて、その場面や状況と一緒に覚える、
そうやって身につけるっていうこと、とても多いと思います。
知らないっていうのは、使う環境にいないっていうこと?
それを知らない人が、それを使う環境を作るということはない、
すると、それを知る人、使う人がいなくなる。
そうやって言葉がなくなる。
味わいのある言葉も消えていく。寂しい…ってだけの問題?
言葉ってそういうもの?
「ネズミにひかれそう」、大辞林には、
家の中に一人きりでいて寂しいさまを言う。・・・とありますが、
そこにあった物が神隠しにでもあったように、いつの間にか姿を
消してしまうこと。もっと詳しく知りたい方は、こちら。
学校にいる私とzoomをしたことがある方は見覚えがあるかも。
この写真のぬいぐるみの前に座って、私は仕事をしています。
アメリカのカルダー淑子先生のところは朝で「おはよう」、
ギリシャのズルディス智子さんのところは夕方で「こんにちは」、
日本の椿さんと私は夜なので「こんばんは」のミーティングを
日本時間の昨日の晩、10時からしました。
6月5日から連続4回行う継承日本語のセミナー。
実は、継承日本語という分野、自分にとっては遠い存在でした。
ですが、こうして準備を進める中で、日本在住だからとか、
国際結婚じゃないからとか、そんな狭い考えではなく、
日本語教育を専門とする者は、当然知って考えるべきことだと、
改めて強く思うようになりました。
私たちがずっとしているミャンマーの難民の皆さんへの日本語クラス、
それと並行して行われている子供たちへのミャンマー語クラスも「継承」。
この間出展した教育ITソリューションEXPOでブースを訪ねてくださった
多くの方々から相談のあった、国内の外国人児童生徒への日本語教育。
そこには、家庭内での親御さんの国の言葉の「継承」が。
そう、無関係ではないんです。
本セミナーの初回と最終回に登場してくださる、継承日本語の専門家、
カルダー先生は、2019年に成立、施行された日本語教育推進法に、
「日本にルーツを持って海外に永住する子供たちの母語教育に対する支援」
を盛り込むため、世界中の該当の方々の声を日本語教育推進議連に届けた、
その運動の中心的役割を果たされた方です。
時差を超えて、世界中の人と普通にミーティングをするという新常識を、
奇しくもコロナがもたらしてくれたおかげで、私もこんなわかった風な
文章が書けるくらいの知識を得ることができました。でももっともっと。
ご興味がある方はもちろん、
今はない方も、ぜひこの知る機会をご活用ください。