• 127月


    久しぶりに家でのんびり過ごす土曜日の朝。
    前から買ってあったテンペ(大豆をテンペ菌で発酵させた食品。
    インドネシア発祥。臭いのない納豆みたいな塊)と、
    冷蔵庫にあった残りの野菜いろいろを炒めて、
    塩麹で味付けしたのを、「旅サラダ」見ながら食べてます。

    今朝の日経新聞。これも久しぶりにゆっくり全面眺めました。
    じっくり読んだ記事、二つ。

    その1: 社説「外国人と共生する社会へ骨太の論戦を
    参院選挙戦真っ只中の今、
    (要約)有権者の物価高などの不満のはけ口を外国人に
    向けようとしている動きがあること。排外主義につながる
    危うい傾向。

    有権者には、世の中を自分自身で理解して、自分の脳みそで
    しっかり考えてほしいです。

    (結びの文)移民に苦しむ欧米の教訓を踏まえ、人口減少時代に
    必要な外国人政策を、正面から冷静に考える機会にすべきである。

    本当にそうです。
    ・・・基本、政治的な話題は書かないことにしているのですが、
    これは、そんな私ルールを破るべきことゆえ、敢えて。

    その2:(漢字そぞろ歩き) 筆順とは何か
    「「右」を「一」から書いてもよい」という、阿辻哲次さん
    (漢字学者)の文章です。

    「右」は「ノ」を書いてから「一」を、
    「左」は「一」を書いてから「ノ」と、私も習いました。
    「飛」や「必」という漢字を、“正しく“書けることは、
    小学生の時から、今もずっと私の自慢です。

    でも、読んで、なるほどでした。
    (結びの文)では筆順とは何か? それは各人が漢字を書く時に
    もっとも合理的で書きやすく感じる順序、としか私には答えられない。

    ・・・と、日本を代表する漢字学者の先生が言っているとは!
    阿辻先生は、「だから左利きの人用の筆順もあるべきだと思うが、
    そのことは学校では不思議なほどに論じられない」とも。

    ところで、今日の写真。
    昨日は、日振協の前理事長、佐藤次郎先生の慰労会を、
    日振協内外の昔馴染みの皆さんと、上野の東天紅で。


    守破離。武道や芸道における修行の道筋だそうです。
    守:型を守る
    破:型を破る
    離:型から離れて独自の境地へ

    来週の火曜日は、交代して初めての、維持会員協議会です。
    私の人生の(日本語教育の)線路は続くよどこまでも。

    一昨日、実家の母から届いた大きなタッパー2つ、
    梅の奈良漬、梅奈良と呼んでいるのですが、超絶美味しい
    それをひとつ、大事に食べて、旅サラダ終わりました。


  • 276月


    凡人社の田中社長、いえ、前社長が、一昨日、
    すたすたと歩いて現れるとは思いもしなかったので、
    ほんとーーーーーにびっくり。そして感激でした。
    新宿日本語学校の、故江副校長先生を偲ぶ会で。

    「おお、加藤」と、握手したまま話してくれました。
    「あんたが頑張んなくちゃダメなんだかんな」とか、色々。

    何年もの間、療養中と聞いていた社長の、この元気な写真を
    見て、えー!おー!と驚いた人が、今日、何人もいました。

    今日は、JALSAの前理事長、故荒木先生のお別れの会でした。
    同じ週に、江副先生と荒木先生と、お二人のお別れの会。
    どちらの会場にも、昔々の懐かしい方たちが集まっていて、
    おお!久しぶり!と、“日本語学校”の同窓会のようでした。

    田中社長は長生きしてください。…言われなくてもしますね。

  • 295月


    今朝の外での会合、集合時間の1時間前に着いてしまいました。
    いつも慌ただしく計算が雑なため。でも遅刻するよりはいい。
    YouTube聴こうとつけたら、小坂明子の「あなた」。

    中学1年の、給食のおかず係だった時に、
    おかずが入っていたバケツみたいなのを、外の水道で、
    一緒に係をしていた、お篠というクラスメイトと二人で、
    「あな〜た〜あな〜た〜、あなたに〜い〜てほしい〜♪」
    と歌いながら洗ったなと思い出しました。

    あれから半世紀以上。
    今は、えっ!ということ、おお!ということ、
    なんだか色々多かりきの娑婆におります。

    さて、今週末は。

    麗沢大学主催のシンポジウム
    「日本語の明日を考える」です。もしよかったら。

  • 235月
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    今日の午後は、山口県立大学の授業をオンラインで。
    45人のうち77%の人が、卒業後に、国内外で何らかの形で
    日本語教育に関わりたいと答えてくれました。

    どうやって答えてくれたかというと、
    Slideというクラウドサービスを使って。
    今日のお題の「学習環境の変化」の最たるものは、
    こういったものの活用、そしてなんといってもAI。

    当然のことながら、日々の変化を敵にまわすのではなく、
    それらをどう利用するか、どう協働するか。
    それは同時に、人間の「私」はどう存在していくか。

    そんな中、生まれた時点ですでに変化の中にいる、
    変化が日常の皆さんは、これからの日本語教育において、
    まさに新しい時代のパイオニアですよ…と。
    (でもいつか時代に取り残される側かも…とは言わなかった。)

    授業への積極的参加、発言という意味合いにおいては、
    断然、中高年の人たちの方が上をいくと思っているんですが、
    2000年以降に誕生の今日の皆さんは、
    ほんと、明るい笑顔で積極的に参加してくれました。
    ありがとうございました♪…の午後でした。

  • 035月

    ということは、
    日本の明日を考えるということなんだろうと思います。


  • 044月

    新入生を迎える準備をしていたスタッフの作業テーブルの上に、
    安全な留学生活のために』。
    イラストだけでなく、デザインも、書かれた内容も、構成も、
    こういうのを作ろうという企画も、思いそのものも、
    昨年末に亡くなった新宿日本語学校校長の江副先生。
    これは、日振協に、日本語学校に残してくださった作品で、
    この冊子が初めてできた頃のいろいろを思い出しています。

    やっぱり、ものすごく偉大でした。江副先生。これも足跡…。

  • 034月
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    先日、ひつじ書房から出版された、
    外国人受け入れへの日本語教育の新しい取り組み』(田尻英三編)
    という本の第8章を担当させていただきました。
    「認定日本語教育機関・登録実践研修機関・登録日本語教員養成機関における
    「日本語教育」と「日本語教員養成」─新たな実施申請にあたって認識して
    おくべきこと─ 」という長いタイトルなんですが、
    これから申請を!という機関に向けて、制度の建て付けやポイントをまとめた
    パートです。

    ほかにも、明治書院の『日本語学』ー「日本語教育の資格と専門性」の号に
    書かせていただき、
    ココ出版の『日本語学校物語』には、・・・書いていただきました。

    実は、私の日本語教育人生もいよいよ集大成かと、くらっときたのですが、
    まだ、あともう少し、いや、それ相応に続きそうな感じです。
    まあ、マグロだから(泳ぐのをやめたら死んじゃうから)、
    その日のぎりぎり前日まで泳いでいるのですよね、きっと。あと100年くらい。

  • 283月
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    新制度の下で始まった「登録実践研修課程 45単位時間教壇実習コース」、
    その記念すべき第1期生の一人は、マレーシアのAtoZ Language Centre
    校長の西尾亜希子さんでした。
    西尾さんは、インターカルトの教師養成修了後マレーシアへ。学校設立。
    AtoZは、インターカルトの文化庁受理養成講座のマレーシアサテライト。

    海外で教える教師には経過措置がないので、試験ルートでの受講でした。
    去年11月の日本語教員試験の基礎試験と応用試験(合格率8.7%)に合格、
    だけでも偉いのに、コースを受けるためにマレーシアから来てくれました。
    でも、来なかったら国家資格取れない、登録日本語教員になれないのだから。

    前にも書きましたが、お初のものは“まず私が”のマイルール。
    現職日本語教師、それも20年以上の経験という人たちに向けての授業は、
    担当した私たちの方こそ“勉強になりました”でした。

    そういうことをしながら、祝日も土曜日も日曜日も返上して。
    西尾さんたち、登録日本語教員、おめでとうございます!
    お疲れ様でしたー! 受講ありがとうございました。

    コースが終わったと思ったら、すぐにISOの定期審査受審。
    ふう。ということで、
    私は、無事駆け抜けましたでしょう!で、いろいろ振り返りながら、
    いろんな人に会いにあちこちに行ってきまーす。

  • 152月

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    文科省「令和6年度「生活者としての外国人」に対する日本語教師初任研修」の
    事業報告会、アルカディア市ヶ谷からのオンライン配信、無事終了しました。
    写真は、地域日本語教育の専門家、北海道、東北、東京、中部、九州各ブロック
    の皆さんと、事業評価委員の西原鈴子先生、そして精神的伴走者!の私です。

    去年から始まった研修を走り抜けた受講生の皆さん、ようやくゴールです。

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    国の方針としての外国人労働者の受け入れが、非常な勢いで進む中、
    直接的な受け皿は企業ですが、ご本人も家族も地域の住人となっていくので、
    そこでの様々なサポートが、自ずとものすごい勢いで必要になっていきますね。

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    2008年に私たちが初めてこの生活者事業を受託してから早17年。
    日本語教育の来し方行く末を思いながら、アルカディア市ヶ谷から臨む川、
    ではなく外濠を眺めた今朝でした。

  • 102月

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    今日は一日、文科省。
    午前中は、5年ぶりの対面開催という日本語教育大会、
    午後は、日本語教師養成・研修推進拠点整備事業の全国協議会。
    大講堂で一堂に会した、何年ぶりかに会った懐かしい方、
    オンラインでしか会ったことのなかった方、
    …コロナ前はこんなだったなと、妙な感慨でした。

    国家資格となった登録日本語教員の活躍の場への期待が
    語られました。心からそれを願いたいです。
    と、同時に思い起こす。
    日本語教育推進法曰く、そのための能力と資質の向上、そして、
    見逃してはならない処遇の改善。

    【日本語教育の推進に関する法律(令和元年法律第四十八号)】
    (日本語教育に従事する者の能力及び資質の向上等)
    第二十一条 国は、日本語教育に従事する者の能力及び資質の向上
    並びに処遇の改善が図られるよう
    、(略)国内における日本語教師
    (略)の資格に関する仕組みの整備(略)を講ずるものとする。

    日本語教師を「職業」にしなければ。
    大学卒業後の就職先として選ばれる企業と同じように、
    日本語教員という仕事が、それらと遜色ない条件での選択肢と
    ならなければ。

    コロナビールは今日ではありません。
    対面の大会に戻ってコロナ前を思い出し、その条件反射で。