• 299月

    最近ずっと気になっている日本語があります。
    それは、「…てございます」。
    「このようになってございます」「こちらに用意してございます」
    「ただ今、検討してございます」「そのように書いてございます」

    「ら抜き言葉」(見れる、食べれる…)の流行が若者発だったのと違い、
    官庁やその出身者、時に企業の偉いちゃんとした方がお話になる場で
    多く散見(散聴?)されるのが厄介なところかと。

    かつて、優美で上品とされた宮中に仕える女房の言葉が、
    将軍家に仕える侍女、武家や町家の女性、そして男性へと伝わり、
    今では誰もが使う言葉(おかず、しゃもじ…)になっているように、
    言葉は生きているのだと思います。

    しかし。
    私は、ら抜き言葉も、冒頭の「…てございます」も気持ち悪い。
    言葉は生きているのだからと言わないで!市民権を与えないで!
    と、強く思ってございます、じゃなく、思っているのでございます。

    ※しかしながら、ら抜き言葉とされる「来れる(これる)」を
    我が故郷では普通に使うので(方言と呼ぶか?)、
    我が主張に矛盾ありとおっしゃる輩(御仁)もいらっしゃいます。

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    ところで、昨日は、学校法人長沼スクール 東京日本語学校の
    創立70周年記念講演と祝賀会にご招待いただき、渋谷に…。

    日本語教育界をまったく知らない方に、
    「日本語教育史に載る、最も歴史ある日本語学校です」
    としてきた私の説明、形容は正しかったなと終始思うひと時でした。
    今日のタイトル「日本語・日本人・日本文化」は、
    記念講演をされた近藤誠一 元文化庁長官のお話。沁みました、心に。

    そしてそして、なんとも美しく耳に届いたのは、
    長沼現理事長の「大変嬉しゅうございます」などなどの言葉遣いでした。
    「…しゅうございます」(懐かしゅうございます、美味しゅうございます)を
    他の方に違和感なく自然に使いこなせるようになりたいけれど、
    北関東で空っ風に吹かれて育ったのでね…と言い訳している私にとっては、
    さすが長沼直兄先生の末裔でいらっしゃるという思いに浸ることのできた
    ひと時でもありました。

    追記。
    調べたら、なんと!創設者 長沼直江先生は群馬県伊勢崎市出身と!
    空っ風吹く北関東の、言うなれば同郷出身でありました^^

  • 279月
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    昨日、朝の電車の中でスマホに飛び込んできたニュース。
    「三越伊勢丹が首都圏の2店を閉鎖へ!」
    もしやと思って見たら、やはり、うち一つは府中店。

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    今晩、さっき見上げた伊勢丹府中店。
    23年前に府中に引っ越してきたとき、建設中で、
    まもなくオープンしたので、府中の同級生のような気持ち。

    老舗の百貨店が生き残っていくって大変なのですよね。
    三越と伊勢丹、いつだったか三越伊勢丹に。
    今の時代、百貨店だけじゃなく、あらゆるものが、
    変わらなければ、時代から取り残されて消えるしかなくなる。
    物だけでなく、人も。ですね、きっと。

    府中市民としては、駅前に伊勢丹があるのは誇り。
    そこはやっぱり、伊勢丹は伊勢丹で、確固たる価値あり。
    でした。・・・次、何がくるんだろう。

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    帰ったら、ポストに「伊勢丹通信」が入っていました。
    これ作った人、閉店するの知らなかったですよね、きっと。
    なんともね、哀しいですよねー。

  • 249月
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    実は今回の出張の私の大きな目的は杭州。
    日本語引っさげて中国全土を舞台に、
    近年は、ヨーロッパ、南米、アフリカ…と世界を股にかけ、
    大活躍の笈川幸司先生と会いに。
    空港着後からタクシーの中、お茶飲みながら、最後食事しながら、
    9時半から3時半まで、気づけば6時間、見事に喋り通し。
    笈川先生、ありがとうございました!

    反対側に西湖を臨むホテルの屋上で、
    風に煽られて私の髪があっちこっちに舞い上がっているのは、
    いろんな可能性への想像と確信が、思わずほとばしったの図^^

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    紹興まで帰られる笈川先生をホテルの前で見送ってから、
    崔さんと1時間歩いて西湖まで行ってみました。
    その道々、昨日の深圳、今日の杭州は先端科学技術の拠点…
    という崔さんから聞く今の中国の話に、なるほどなるほどと。

    1980年代後半に日本語教師になった時に知った中国、
    そして今の中国。その急速な発展ぶりを私なりの目で見てきました。
    かつて、戦後復興の高度経済成長が他の国々にとって学びの対象で
    あった日本も、一巡したら今度は学ぶ立場。
    中国からも他のアジアの国々からも、謙虚に学びましょうよ。
    まずは見ること、感じること。いや、その前に行ってみること。

    いろんな意味であっちこっちに気持ちがほとばしる今回の出張でした。
    明日の午前中、あと一仕事して、午後の便で帰ります。

  • 249月
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    3時半に起きて、タクシーで空港に移動中。
    外は真っ暗。これこそ一人だったら絶対にできず。
    いや、しない。

    深圳。高層ビル群。夏の雲。
    駅に「香港」の文字。よく行く香港、ほんとに近いんですね。

    昨日の中秋前夜の月は薄ぼんやりしていました。
    小学生のとき、お習字で「仲秋の名月」と書きました。
    秋だから書き初めではなく、でもなぜ大きな紙に書いたのか。
    父に手を添えられて、だから出来上がりは完全に父の字でした。

    日本はお彼岸。…今年もお墓参りに行けず。
    遠出嫌いだった亡父には信じられない生き方だろうな、
    と思いながら、父が生きた年を超えた娘は杭州へ。

  • 229月
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    繋がらないと思っていたGメールもラインもフェイスブックも、
    同行の崔さんとWi-Fiを交換したら、繋がりました。???

    留学フェアの後の懇親会で、乾杯乾杯(カンペイカンペイ)と、
    こんなに飲んだの20年ぶりというくらい飲みました。
    でもこうしてblogの更新ができるってことは、
    まだまだ結構飲めるってことですよね。
    日本では、電車で家に帰るために飲むのを控えてますけど。

    4年ぶりの中国、やっぱりそこの様子を体感するために、
    来ること、大事ですね。
    こうして来てみて改めて、言葉が通じない、
    そしてシステムやルールを知らないために、
    崔さん=中国の人なしではできないことの多さを実感する。
    それが、日本に来る外国の人の気持ちを理解するという
    意味合いにおいても重要なことだと思いました。

    食は広州にあり。3キロ太って!?、明日、深圳に移動します。

  • 219月
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    感心するほどに元気だな(←私)と思いながら、
    5:50発の羽田行きリムジンバスに乗っています。
    これから、6年ぶりの中国。

    国内線での日帰り出張⁉︎の方たちもなので、
    車内は八割がた埋まってます。
    ああ、働きバチ。…って、これもう使いませんか?

    以下、うちの母(83)使用のラインのスタンプ。
    「無難に使えるスタンプ(昭和死語編)」より。
    なるへそ。ばっちぐー。お疲れちゃーん。
    よろぴく。許してちょんまげ。もちのロン。
    そんなバナナ。だいじょうV。余裕のヨッちゃん。
    ・・・。

    なんて言ってる間に、平成も終わりですよね (-。-;
    おっ、羽田空港着。では!

    訂正:
    空港で落ち合った同行の崔さんによると、
    私の中国出張は4年ぶりとのこと。6年ではなく。

  • 199月
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    最近よく行く水道橋駅からちょっと歩いたあたり。
    総武線の「橋」がつく駅名、
    水道橋、飯田橋、浅草橋、あと、ちょっと違うけど船橋。

    ロンドン橋。
    子供の時、「ローンドブリッチーズ フォーリンダン♬」
    と、得意になって歌ってました。
    「London Bridge Is Falling Down」
    英語を習い始めてから歌詞を見ながら歌ったら、
    きっと「ロンドン ブリッチ イズ フォーリング ダウン」。
    うーむ。

    学生によく、何度も何度も聞いていると、
    ある日突然、ぽろぽろぽろって日本語が自然に口をついて
    出てくるよ、と見てきたような?ことを言うのですが、
    でもこれ、間違っていないと思います。聞くこと、大事。

    自分の主張ばっかりしていないで、
    人が言うこともちゃんと聞いて、状況判断もして、
    大人の立ち振る舞いをしなくちゃね、と、
    これは私が私に対して、昨日心に念じたことです。
    相当前から大人のはずなんですけどねー。
    日々是成長。・・・私はAとBをつなぐ橋。

  • 179月
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    栃木県出身で日光には子供の頃から何度となく行っているのに、
    先週末、「堂者引き」という東照宮のガイドツアーの方の案内で
    見て回る機会があり、見猿・聞か猿・言わ猿の三猿のほかに、
    赤ん坊の時から結婚して子を産むまでのストーリーを描いた彫刻が
    8枚もあるということを初めて知りました。

    4枚目。青年期の、青雲の志。

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    5枚目。挫折を知り、崖を覗き込む猿と慰める猿。

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    もしかしたら、
    今までも説明を聞いたことがあったかもしれないのだけれど。
    今回は、ふっと身にしみて、心に響いたのでしょうね。

    見ざる、聞かざる、言わざる。
    この歳になったらそんなもんだよと言う人がいても、…私はね 。

  • 159月
    Categories: 雑感 Comments: 0

    学期末の定期テストの日の廊下の貼り紙。

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    静かにしてください。喋らないでください。
    ではなく、
    喋りたくない。喋りかけないで。そんな気分のときありますね。
    今です。疲労困憊。

    来世、宇宙飛行士を目指すと言っているのはいつもの自分。
    でも、深海魚になりたいと思い始めたら危ないサイン。

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    昨日の晩の新人歓迎会。
    この皆さんと一緒に前に向かって進みます。

    髪を切って、ハイライトも入れて、ちょっと気分転換。
    まずは早寝。睡眠睡眠睡眠 zzz!
    三連休後は宇宙飛行士を目指している予定。I hope so…

  • 139月
    Categories: 雑感 Comments: 0

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    年に一度のスピーチ大会。

    自分の伝えたいことを十分に表現できているか、
    その前に、自分の主張や思いをしっかり持っているか。
    クラス代表の学生たちのスピーチは皆、YESでした。
    会場は時に笑いに包まれ、時に皆が聞き入り静まり返る。
    スピーチをする学生も聞く学生も、皆、今年も素敵でした。

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    終了後に声をかけてくれた人たち。
    ご両親がインターカルトの卒業生だという在校生が、
    在籍中のお父さんとお母さんの写真を持って。
    この間行った焼き肉屋さんがインターカルトの卒業生のお店で、
    先生によろしく言ってましたと、先生が写真を持って。

    そして、今、教育実習中の東京女子大の学生さんたちは、
    明日の実習で使いたいので写真を撮らせてくださいと。
    敬語の授業らしいです。で、ついでに皆で記念撮影。

    この東京女子大では、数週間後に各日本語学校での
    実習報告会というのがあるのですが、以前、
    インターカルトに来てくれた学生さんたちが、報告の中で、
    ごく自然に「うちの学校」「うちの学校」と言ってくれたのが
    とても心地よく、嬉しかったのを覚えています。

    上の写真を一つ一つ見ながら、
    皆にとっての「うちの学校」であり続けられたらいいなと改めて。

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