« そこから何かが見えてくる | メイン | ありがたきもの »

香港から帰ってきたN杏子先生の実話「睡眠薬強盗にやられた!」

2005年12月20日(マニラ到着2日目)

お昼過ぎ、一人でショッピングモールへ入ろうとした時、
フィリピン人の女性A(40代)に声をかけられました。
一言目はタガログ語だったので、よく分からず聞き返したら英語で、
A「その靴いいですね。どこで買ったんですか?」
私「香港で」
A「あなたフィリピン人じゃないんですか?フィリピン人だと思いました。」
私「時々、言われます」
A「一人で旅行しているんですか?」
私「はい。友達がいるけど昼間は仕事があるから・・・」
A「今から親戚と待ち合わせてクリスマスの買出しに行くけど、一緒に来ませんか?」
私「どこで?」
A「ここのショッピングモールでだから、心配しないで」
私「OK」
ショッピングモールに入って、少し歩いていると、
Aの親戚を名乗るB(40代女性)とBの息子(20代)と合流しました
(お店の中ではなく、通路のようなところで)。
そして、特にどこのお店を見るでもなく、
話をしながらショッピングモールを端から端まで歩いた後、外に出てしまったので
私「買い物は?」
A「ここはちょっと高いから他のショッピングセンターに行く」
一瞬怪しい!と思ったので、
私「じゃあ、私はここのショッピングセンターをもう少し見るのでここで・・・」
A「近いから大丈夫」
結局、ついて行ってしまいました。

しばらく道を歩いていると、
ジプニーというジープを改造した乗り合いバスのようなものを止めようとしているので
私「遠いなら、行かない」
B「歩いても行けるけど、遠いよ」
私「でも歩く」(遠くに行くのは危険だと思ったので)

1回目はなんとかジプニーに乗らずにすんだのですが、
しばらく歩いているとAが足が痛いと言い出し、
結局ジプニーに乗せられてしまいました。
その車中で、チョコレートを手渡され、食べようかどうか迷いましたが、
AもBも食べていたので大丈夫かなと思い、食べてしまいました。
この時、調子よく「おいしい!」と言ってしまった自分が、
今となっては情けないです・・・。しかもタガログ語をおしえてもらい。
5分ぐらいでジプニーを降りて、今度は市場のようなところをウロウロ歩き、
探しているものがないといい、
市場の前にある大きい通りを渡って反対側に行きたいと言い出しました。

B「この大きい通りを渡るためにはトライシクル(バイクの横に3人ぐらい乗れる
車が付いているもの)に乗らなくちゃいけないのよ」と言い、
ライシクルに乗せられました。すると、細い路地に入っていったので、
私「どこに行くの?」
B「息子が知り合いの家で新聞をもらいたいから、ちょっとだけ寄る」

トライシクルが止まったのは、言葉は良くないですが、
どちらかと言うと貧しい人たちが住んでいそうな家が集まっている所でした。
A「さあ、入って」
私「ちょっとだったら、外で待ってる」
B「大丈夫だから」

結局断りきれず、家に入りました。
家の中にはカタコトの日本語を話す女性C他、数人いて
「フィリピンの生活は大変ね~」等といっていたのは覚えていますが、
その後の記憶は全くありません。
食べ物なども勧められましたが、危ないと思い断ったと思います。

おそらく2-3時間寝ていたと思いますが、突然A・B・Cに起こされ
A(BC?)「はやく外に出て!」
私「どうして?」
A(BC?)「お父さんが帰ってきちゃう。お父さんはとても厳しくて、
他の人を家に入れると怒るから、はやく出て!」
と言われ、慌てて外に出ました。

外にはタクシーがいて、
A(B?)「これに乗って」
私「あなたたちは一緒に行かないの?」
A(B?)「私たちはここでまだ用事があるから」
と言われ、Aがタクシーの運転手にホテルのあるエリアの名前を告げ、
タクシーは出発しました。タクシーの中でも熟睡していて、
ホテルのあるエリアに着いて運転手に起こされました。
意識はまだ朦朧としていましたが、なんとかそこからホテルまでたどり着きました。

途中通りすがりの人に
「大丈夫?」とか
「起きてる?」とか
なんとなく言われたような気もしますが、よくわかりません。

ホテルのロビーで預けていた荷物を引き取り、少し意識がはっきりしてきて、
「あれ?何か変?」と思って慌ててバッグの中の財布を見たら、
フィリピンペソとカードはありましたが、香港ドルが抜き取られていました。
そこで、ようやく「睡眠薬強盗にやられた!」と気がつき、
お腹に巻いていた貴重品ベルトを確認しました。パスポートは無事でしたが、
封筒の中に入れていた日本円は見事に全部取られていました。
ご丁寧に封筒は残してありました・・・。

その後は、日本人の友人に連絡して、
彼女の知り合いの方の家にお世話になりました。
ガイドブックにも「睡眠薬強盗をする人は、乗り物を乗り継いで、
どこへ行ったかわからないようにする」と書いてありました。
行く前にも読んでいたのに、まんまと引っかかってしまいました・・・。
思い出すたびに、反省するのと同時に、本当に生きていて良かったと思います。

* * * * *
今日はこのコラム史上初めて、ゲストの方が文章を書いてくださいました。
本日のゲストは睡眠薬強盗に遭ったMs.N先生。皆さまもどうぞお気をつけください。
何であれ、生きて帰ってきてくれてよかった、本当に・・・。
* * * * *

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.incul.com/cgi-bin/mt-tb.cgi/674

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)