脳の不思議
実家に帰ったら新しいオルガンがありました。
登録されている曲の番号を入力すると演奏に合わせて鍵盤が赤く光り、
その上に指を乗せていけばその曲が弾けるようになるという仕組みです。
が、全然だめ。指が全然追いつかない。
これなら、メロディーの記憶を頼りに楽譜を見て鍵盤を探したほうが絶対に早い・・・。
鍵盤の上に手のひらを広げて、指を乗せ、
エリーゼのためにとトルコマーチと結婚行進曲と、その程度なのですが、
10代の頃に暗譜していた曲のタイトルを頭に浮かべると、
不思議、指が勝手に動いて、弾いてしまうのです。
楽譜、ないのに。
実家にいる間に、甥、姪たちとピカチューの双六をしました。
ルーレットと称するものがとてもちゃちな紙製で、まわすと本体まで飛んでしまう。
「サイコロがどっかにあったはずだけど・・・」と母が言ったら、
6歳の姪がさっと立って、タンスの引き出しを開けて「はい」と持ってきました。
いつか見かけたんでしょうね。
それを覚えているというのが若いということなんだろうねと、私たち。
母や妹たちと話していて、
私たちが高校生くらいの時にできて、今は廃れてもうない、
ごしゃごしゃと小さなお店の入ったビルの1階全体の名前、
こっちから入って、お店を見ながら歩いているとあっち側に出るという、
その、若い者向けに無理やりつけたようなカタカナの名前が、
・・・今まだ思い出せなくて気持ち悪い思いをしています。
人の脳には記憶の引き出しというのがあって、
若い時は整然としまわれている中のものを簡単に出してこられるけれど、
年をとると中身がいっぱいになってしまって、引き出しに入りきらなくなり、
無理やり押し込んだり、出しっぱなしにしたりしているから、
必要な時に必要なものが出てこないのだと、私は思っています。
が、なんであれ、不思議。
「数」と「言語」を認識する脳の場所は別、という研究結果が発表されたそうですね。
難しいことはよくわかりませんが、
何であれ、人の脳の不思議は専門家も研究中ということなんですね。
でも、こういう研究が進んでいったら、
より効率的な言語の習得法なんていうのもわかってくるのでしょうかねぇ?
もっと積極的に、それを生業とする私達が開発すべきものなんでしょうかねぇ?
冒頭の実家のオルガンは、母が脳の活性化(=ボケ防止)のために買ったものです。
個人的には、まずは己に対して地道な努力・・・なんでしょうね。