2004年2月
2月29日(日)
先週、数年前に日本語教員養成研究所を修了した先生たちと食事をしました。彼女たちの期は、もともと個性的な人が多かったことに加えて初級と中級と両方の実習を担当していたので思い出も多く、あれやこれやと時が経つのも忘れて色々な話をしました。明日は今の期の人たちの授業、たった1回しか自分の時間が持てないことは寂しくもあります。内容は「日本語教育総論」で、準備をしながら昨今の激動の日本語学校事情について考えました。
閏年(うるうどし)の今年は1日遅れての3月、春の到来を期待しています。でも四季折々の風情に恵まれた日本には「花冷え」というのがまだあるのでした。
2月28日(土)
小学校、中学校、高校、大学の先生との集まりで、小学校の先生が「最近の子供は“7×7=49”を“しちしちヨンジュウク”と言う」と言っていました。その学校では“しちしちシジュウク”でも“ヨンジュウク”でもどっちでもいいと教えているそうです。“4×6=24”も“しろくニジュウヨン”ありとのこと。どうもしっくりこない感じです。今日は、祖母の四十九日の法要でした。「四十九日」は「七七日」とも書くそうで、これで“シジュウクにち”。やっぱり“しちしちシジュウク”なんですよね、本来は。
2月27日(金)
毎日帰りが遅いにもかかわらず、何やかやとつまらないことをしながらぐずぐずと2時、3時まで起きていて、けれど朝は6時ちょっと過ぎには起きないと間に合わないので、いつも寝不足です。2個の目覚まし時計だけでは起きる自信がない時は携帯もアラームをセットして枕の下に置いて寝ます。この間は、嫌な予感と共に目を覚ましたら、両手にセットを解除した目覚ましと携帯を抱えて寝ていました。ベッドの上に正座して目を覚まそうとしているうちに、いつの間にか体を半分に折って枕に頭だけつけて再び寝てしまい、目が覚めた時には足が痺れて立ち上がれなかったということも度々あります。昨日の昼間までは春のような暖かさだったのに、夜から急に空気が冷たくなりました。「春眠暁を覚えず」の季節はまだまだ先のようなのに、私は「春夏秋冬眠暁を覚えず」。昨日はほんの少し早く寝ました。
2月26日(木)
高円寺校のあるクラスを半年間にわたって観察・考察した大学生の論文を読みました。言語や習慣の違う学生たちが、どのようにしてクラスメイトと人間関係を築きクラスに適応していくかという様子はとても興味深かったです。入学後間もない頃のコミュニケーションで最も重要な役割を果たしていたのは「笑顔」だったそうです。筆者曰く、「とにかく気持ち悪いぐらいに」お互いに視線を合わせてはみんな笑っていたそうです。「初めの時は相手のことわかんないから」「話す時、表情一番大事」・・・と学生たちは後のインタビューで答えたとありました。そして時の経過と共にお互いのことがある程度わかるようになり、日本語によるコミュニケーション能力が上がるにしたがって視線と笑顔によるコミュニケーションはなくなっていったそうです。「表情一番大事」―私たちの学生対応でも「表情」は大事なことだと思います。安心しますよね、笑顔で話しかけてくれる人。言葉で十分に伝えられない時には特に。
2月25日(水)
この「こんにちは!加藤早苗です」を書き始めてから、今日で丸1年です。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、先日から土日も出張中も書いています。でもそれらをその都度載せることはできないので、まとめて。(ですので、この下↓6日分も【NEW】です。) 香港に行っている間に、このコーナーを見た香港の卒業生からメールがきていました。インターカルトの教師になって半年目に持ったクラスのMr.曾さん。自分のことを「恐らく覚えていないと思います。」と書いてありましたが、それが覚えているものなのですよ、不思議なことに。フルネームで書いてくださったらほぼ確実に、です。ですから、お正月にメールを送ってくださったキムさん、下の名前を教えてください。韓国人が多いインターカルトでは、2000人くらいの卒業生がキムさんなんじゃないかと思うので。・・・というわけで、2年目もよろしくお願いいたします。
2月24日(火)
「京都府のY養鶏生産組合が半年前に採った卵を出荷した問題を受け、厚生労働省と農水省は業界の自主基準に任せている食品の賞味期限の決め方を改め、科学的に根拠のある期限設定の指針を国が示す方針を決めた。」(2004.2.23朝日新聞夕刊)とありました。消費者にとっては有難い方針だと思いますが、結局こういうことになってしまうんだなとも思いました。たった一社、たった一校、たった一人がした非常識な行動が原因で全体に対して新しい規則ができてしまう、ということです。学校でも時々迷うことがあります。でも基本的には皆の常識の範囲を信じ、それぞれの裁量に任せたいと思っています。規則でがんじがらめにして、いいことって何かあるでしょうか。今日から教職員との個別面談スタート。何だか偉そうでイヤなのですが、でも一人一人とちゃんと話したいので今年もすることにしました。
2月23日(月)
1992年のジャカルタ時代、日本から人が来るのはとても楽しみで、指折り数えてその日を待っていたものでしたが、反対に、帰国の日に一人取り残された時の気持ちは何とも言えず寂しく悲しいものでした。今朝はS先生がホテルまで見送りに来てくれました。一人残して帰る側の気持ちもまた・・・でした。S先生の学校では、学生の出席率、継続率、そして学期終了後の学生の評価ポイントをカウントして、年末に約60人の先生全員に成績表を出すと校長先生に聞きました。私は、少々早いですがS先生に300点。多謝!です。
2月22日(日)
数年前、香港と台湾での学校説明会のためにお揃いのジャンパーを作ろうということになり、急きょ青いのを人数分作りました。そして、今S先生が勤めている香港の日本語学校のスタッフの人たちも、教育博覧会で同じような青いジャンパーを着ていました(20日の写真参照)。青いジャンパーをかっこよく着こなすポイントは、下にジーンズをはくということだとわかりました。当時の、ワイシャツにネクタイの上に青いジャンパーを着た姿は、インターカルト商会か、はたまたヌマタ電器かといった感じで、その後あの青いジャンパーがどこにしまわれてしまったのか私は知りません。写真は、胸に「白い恋人」、背中に「サッポロビール」、右肩に「JAL」、左肩に「Jリーグ」・・・、名前も知らないホンコン・ボーイですが、撮らせてもらいました。
2月21日(土)
香港に着いた時に入った空港のトイレの個室の広さは成田空港の2倍ほどもあり、こんなに狭い香港なのになんと豊かなことかと思いました。そして今日入ったホテルのトイレには男の子用の便器が4つもあり、なんとたくさんの・・・とびっくりしました。けれどそれは一瞬のこと。右端の5つめの便器に向かっておとなの男の人が立っているのを見て、びっくりを通り越し、そのままずずずっと逆戻りしました。外には漢字と英語の上に背広の裾がスカートのように広がった男の人の絵。実はこの失敗、初めてではありません。前の時は用事を済ましてドアを開けたら男の人が入ってきてキャーと声をあげそうになり、けれどよく見たら目の前には男性用がずらっと並んでいた、というのでした。あちらこそキャーだったでしょう。今日のトイレのレストランからは美しい夜景がとてもよく見えました。
2月20日(金)
ここ香港でも、キムタクやV6は大人気でした。「日本で有名な人は?」という質問に対してです。「有名なものは?」は桜と富士山。ちょっとチグハグな感じですが。この間のタイでもそうでした。そして、香港に来る前の晩にあった韓国の日本語コンテストで優秀者に選ばれ、ご褒美旅行で来日した高校生たちのパーティーでも日本語を勉強し始めたきっかけはタレントやアニメ、ゲームでした。昔「ジャリタレ」と呼ばれた若いタレントたちは、今や確実に「日本の魅力」の筆頭にのし上がり、次世代を担う世界の人々の日本理解に貢献していると思われます。
2月19日(木)
機内食のメニューにあるチキンハンバーグが野菜カレーに変わるというアナウンスを聞いて、台北事務所のC嬢を思い出しました。彼女はカレーアレルギー。臭いをかいだだけで具合が悪くなります。飛行機の予約をする前に必ず航空会社に電話をしてメニューを確認し、カレーが出る飛行機には絶対に乗らないそうです。今日のように乗って飛び始めてからのお達しでは途中下車するわけにもいかず、彼女が一緒でなくてよかったと思いました。鳥も牛も直接間接にそこいら中で影響を及ぼしています。
2月18日(水)
新しい健康保険証がきました。定期券やテレフォンカードと同じ大きさのプラスチック製のカードです。受け取ってみて、どうして今頃と思いました。こんなに世の中進んでいるのに、健康保険証だけ紙製の中途半端に大きいものだったことが不思議です。定期券といえば、JRと私鉄各線には早く共通券を作ってほしいです。Suica(スイカ)はJRだけを利用している人には乗り越し分自動カウントで精算の必要がなくて便利のようですが、私鉄とJR両方を使って通勤している私などは、通勤区間内は私鉄とJRを併せた定期券、区間外のJR分はSuica、私鉄と地下鉄分はパスネットと3枚のカードをその都度使い分けなければならず大変です。ですから、改札の投入口にテレフォンカードを入れてしまったり、家のドアの鍵を開けようとしてなぜか定期券を出してしまったりと、時々混乱してしまいます。・・・明日からまた出張です。
2月17日(火)
故あってクイズを作っています。日本に関する全てがその内容なのですが、特に難しいのは今の若い人たちに人気のあるタレントさんたちについてです。昔「明星」と言った雑誌「Myojo」にでているあれやこれやの顔を眺めながら、その名前をインターネットで検索しては何が何だか・・・と思っています。イントロを聞いて曲名をあてるTV番組「ドレミファ・ドン」(覚えていますか)に出場する自信のあった私も地に落ちたものです。タイのマクドナルドのおじさんはタイ人のように両手を合わせていました。私も黙って手を合わせ、心穏やかな自分を目指す年頃になりました。
2月16日(月)
先週の日帰り旅行、ネパールの学生たちが、他のどの国の学生たちよりも感動したようです。皆、海というものを見たのが生まれて初めて。その海を見られただけでも、日本に来た甲斐がありましたね。
専任教職員と話す予定だと昨日書きましたが、非常勤の先生たちともぜひと思っています。まずは、声をかけてくださった方と。お待ちしています。土曜日に春一番が吹いたそうですが、今日はとても冷たい北風です。春がくるのはまだまだ先、私はこれからレバニラ炒めを食べてエネルギーを蓄えます。
2月15日(日)
昨日今日と、日振協の生活指導者研修のために男性教師4名が大阪に行っています。去年から始まった事務担当者研修、現職主任教員研修に続いての、日振協研修シリーズ第3弾です。来月は新任主任教員研修があります。運営の牽引役をしてくださっている評議員や実行委員の方たちに感謝です。
信濃町校と高円寺校、どこが違うの?それぞれの特徴は何?何ができるの?どうしたいの? 今週はそれと併せ、誰がどのような役割をしたらいいかを考えます。そして木曜日に香港へ行って帰ってきたら、専任教職員一人一人と次年度について話す予定です。
2月14日(土)
バレンタインデーですが、土曜日なので気が楽です。チョコレート騒動にわくわくどきどきしていた小中学校時代以降は、状況によって義理チョコを買ったり買わなかったりだったのですが、考える必要がないというのは楽ですね、やっぱり。それにしても今日は、駅でも本屋でもエスカレーターでも、やたらにべたべたしてる男女が多かったように思います。みんな、幸せな一日でよかったですね。でもね、チョコレートなんか贈らなくても幸せでいられるようになって初めて“本物”ですよー。今日は、1992年に当時のインドネシア校からインターカルトに入学した、日本在住12年になるD君とタイ料理を食べに行きました。そう、ですから私は元教え子のために義理チョコを1個購入したのでした。
2月13日(金)
海ほたると鴨川シーワールドへの日帰り旅行、412名全員無事帰還です。春先のような暖かい気候のおかげで朝の集合時間にまず85点ゲット、昼食の食べ放題ビュッフェで97点にアップ、イルカとシャチのショーに感動して100点満点をクリア-102点、ほぼ予定通りに信濃町駅前に到着、別れ際の「楽しかった。おいしかった。ありがとう」という学生たちの声により、今回の旅行は最終得点150点に!(と私が思いました)。ちゃんと行動してくれた学生たち、同行してくださった先生たち、旅行会社のお二人、係の仕事をしてくれた教職員スタッフ一同、そして今回の旅行のB隊長以下企画運営チームの皆さんに、拍手ーーーっ!
2月12日(木)
チェンマイのフェアで通訳の人に話の合い間合い間に質問して聞いた話なので、聞き違えているところがあるかもしれませんが。タイの男の人は仏門に入ることが義務だそうです。2週間程度でもいいと聞きました。そして経済的な理由で勉強することが難しい人はお坊さんになるそうです。私たちのブースに来てくれた若いお坊さんは、お寺で日本語を習っていると言っていました。勉強できるのはもちろん日本語だけではなく、留学にもお金を出してもらえるそうです。お寺から?国から?よくわかりませんが、いい制度、いや心豊かな制度だと思いました。結婚したくなったら仏門を抜ければいいとも聞きました。とても日本語が上手だった写真左端の彼に名刺を渡そうと思ったら、そこに置いてと言われました。お坊さんは女の人から直接物を受け取ってはいけないんだそうです。
さて明日、インターカルトは日帰り旅行。笑うアシカに会いに鴨川シーワールドに行ってきます!
2月10日(火)
ぼわんと暑い国で優雅にぼわんぼわんと暮らしながら、でも好きな仕事をパタパタとするような生活ができたらかっこいいなと思いながら、昨日の晩30℃のバンコクを発ち、今朝-1℃の成田に降り立ちました。心の中にもやもやとあったことも、日本の現実に戻ってみるとそれはone of themで、私はこれからも当分の間は春夏秋冬の繰り返しの中でただただ前を向いて、いいと思ったことをやっていくのだと思います。タイでの留学フェアではたくさんの養成修了生、そしてタイ人の元学生たちに会いました。インターカルトを巣立った人たちがそこいら中にいて、どこかでつながっている・・・そうやって27年間やってきたんだと思います。これからもです、インターカルト。
2月3日(火)
今している短期遊学コースの学生が、一番好きなのは日本料理だと言っていました。でもそれは日本の日本料理ではなく、台湾の日本料理なんだそうです。日本の日本料理はしょっぱすぎておいしくないとか。日本のどこのどの店の日本料理を食べてそう言っているのか、台湾の日本料理というのは一体どんな味なのか、それが日本料理と言えるのか、いろいろ疑問に思いましたが、「あいうえお」よりも少々上というレベルのクラスの学生たちとの会話なので、それ以上突っ込んだり反論したりはしませんでした。
明日からタイです。他国に先立っての本年7月生、10月生募集のための学校説明会第一弾。今回もまた直前までバタバタと準備に追われています。・・・というわけでまた来週。
2月2日(月)
年末に買った時に咲いていたボケの盆栽の花が散り、また新しい蕾(つぼみ)がついて今再び色鮮やかな花をつけています。ボケという名前が何とも言えず好きで、私は生涯ボケでありたいと願っています。だから、O型なのにA型などと言われると心底がっかりしてしまいます。