Archive for 日本語教師の毎日

花束を君に

歌詞に焦点化した授業を毎週しています。

80年代、90年代に続き、今季は「アイドルの歌詞の世界」と銘打ち、1曲目はアイドルの曲を取り上げ、2曲目はアイドルとは関係なく、私が好きな曲を「聴け~っ!」とばかりに強制的に聴いてもらっています。

 

とてもいいのです。

アイドルなら60年代の「上を向いて歩こう」by坂本九、70年代の「木綿のハンカチーフ」by太田裕美から「365日の紙飛行機」byAKB48まで。好きな曲でいえば「いっそセレナーデ」by井上陽水も「花束を君に」by宇多田ヒカルも、学生にはすべて受け入れられました。いいね!の連打。

メロディー、旋律もさることながら、注目は詩の力、言葉の力です。いいものは時代も、国籍も超えます。それはまさに、昨年「風をあつめて」byはっぴいえんど が好評だったことからも証明されています。

そして、授業の準備に歌詞を一言一句立ち止まって確認していくと、技巧面を含め新たな世界が見えてきます。聞き流していたときにはまったく気づかない、新鮮な学び。

 

そういえば。

「谷川俊太郎展」が東京・初台の東京オペラシティで開催中。私は谷川さんのファンでも作品の愛好者でもありませんが、一見の価値があると思います。言葉遊びの素材としてのみならず、模倣創作するにも、谷川さんの作品群は格好の素材です。

食べることは生きること

みなさん、こんにちは。青山です🐶

最近、いろいろな学生から太ったといわれ、とても体重を気にしています。実は食べることが大好きです。

 

去年の4月に日本へ帰ってきて、去年の7月からインターカルトでお世話になっています。

たまご先生としてインターカルトで勉強した後、台湾の台南にある桜橋外語学院で2年間大人と子供(小学生)に日本語を教えていました。

今日はみなさんに私が住んでいた台南について紹介します。

 

みなさんは台南へ行ったことがありますか。台南は昔の街並みが今でも残っていて、とてもきれいな町なんです。日本の奈良的な感じですね。でも、残念ながら携帯には街並みの写真は1枚もなかったので、今日は食べ物を紹介します。台南にはおいしい小吃(B級グルメ)がたくさんあるんですよ!

 

★豆花(どうふぁー)

ぷるぷるでとろんとろんの豆腐プリンです。とっても甘くておいしいです。安平老街にある安平豆花が一番おいしいですよ!!おすすめはレモン豆花!!

 

★擔仔麵(だんざいみぇん)

上に載っているエビがチャームポイント!とってもかわいいですね。器も量も小さいです。台南にある度小月というお店は日本人観光客でいっぱいです。店員さんは日本語が話せる人もいます。

 

★蚵仔煎(おあじぇん)←台湾語

夜市でよく見る牡蠣のオムレツ。台南のはほかの地域とちょっと違って、ソースが甘くておいしいんです。ぷるぷる、もちもち。

 

★蚵仔麵線(おあみーそあー)←台湾語

どろどろの牡蠣のスープそうめん。ほんとうにすごくどろどろです。やけど注意。具と麺とスープを一緒に食べましょう!

 

ほかにもおいしいものはたくさんあって、冬休みに行ったときは1日に4~5回食べていました!

 

食べ物の話は終わりです。

 

この学校へきて、いろいろな国の学生に教えられて、本当に楽しいです。ありがとうございます。

では、1月からもみなさん、よろしくお願いします!

 

青山

来る12月3日にインターカルト日本語学校の創立40周年の大同窓会が開かれます。

それを前に、ふと30周年の時の記念冊子に寄せた自分のメッセージを読み直してみました。

 

5年前、それまで勤めていた会社を退職し、インターカルトの門を初めて叩きました。信濃町駅前の大通りを外れて脇の小さな坂道を下っていくとき、将来の自分の姿の姿を見たようで言い知れぬ不安を感じたことを思い出します。その後は、時にその日の自分の授業を悔やみながら、時に日本語教師への道の険しさを感じながら、その坂道を上りました。それもあと数ヶ月。新しい町の新しい道をどんな気持ちで歩くのか楽しみです。また今後、学生たちがそれぞれの人生の大通りを明るく闊歩するよう願い、努力していきたいと思います。『30周年記念メッセージ集』(2007年12月1日)発行

 

転職して日本語教師になった当時の心境、秋葉原に新校舎ができて移転するときの希望を「道」になぞって書いていました。

 

JR信濃町駅前の外苑東通りからインターカルトに向かう下り坂

 

坂の下からJR信濃町駅に向かって上る

 

「道」というと、高村光太郎の「道程」をまず思い浮かべる人も多いでしょう。

 

自分の歩んだ道のりは、そんなにりっぱなものではありません。

坂道を上ったり、下ったり、道草食ったり、寄り道したり、ふらふらと横道に入って裏道を覗いたり、あわてて逃げ道を探したり、近道のつもりが回り道になったり、先が行き止まりで道に迷ったり、無理に急いで追越車線を走って途中で失速したり、結局もとの道に出てしまったり、岐路の前で立ち尽くしたり、誰かが道しるべになってくれたり、交差点で思わぬ人と出会ったり・・・。

 

でもどうにかこうにか、ここまで歩いて来られたのは沿道の皆さんの応援があったからこそです。ありがとうございます。

 

実は冒頭のメッセージを書くとき思い出したのは、こちらの詩でした。

 

 

この道を行けばどうなるものか

危ぶむなかれ

危ぶめば道はなし

踏み出せばその一足が道となり

その一足が道となる

迷わずゆけよ

行けばわかるさ

アントニオ猪木『猪木寛至自伝』

 

最後の「行けばわかるさ」というところが気に入りました。

そう、逆に言えば、先が分からないから歩いているのかもしれませんね。

 

卒業生の皆さんも、それぞれの道を自分なりに元気に歩んでいてくれればなと思っています。

 

それでは皆さん、ご一緒に

行くぞ~!!!!!

1、2、3、ダ~~~~~~~~~!!!!!

 

学生になる

10月から新学期が始まり、私は中級クラスの担任をしています。もう初級文法の勉強は終っているので、簡単なやりとりは日本語でできるはずで、授業内での教師とのやり取りはみんなきちんと日本語でしています。ただ、休み時間になると、中国や台湾の学生は中国語、欧米圏の学生たちは英語で話すことが多いようです。せっかくなので、ずっと日本語で話してくれないかなぁ…と思いながらそんな光景を見る日々。

私は今年の夏休み、例年の海外旅行はやめて、合宿制英会話学校なるものに5日間行ってみました。山の麓の某運送会社の研修施設を買い取ったそうで、周りには民家さえあまりなく、一番近いコンビニは車で10分…。

「24時間英語以外禁止」とうたわれていて、どんなことになっているのかドキドキしましたが、そのルールは忠実に厳しく守られており、私も馬鹿正直なほどきちんと守ってしまい(笑)、こんな状況もつくれるんだと、日本人って本当にまじめだな、と改めて思いました。

午前午後に3つずつ授業があり、一日3食、講師もやってきていっしょに食事を取り(もちろん英語以外でやりとりはできず)、入浴タイムは部屋に風呂がないので、共同風呂へ。そこでも、声が反響する風呂場で真っ裸で、怪しげな英語でのやり取り。誰も見ていないのに!

私を含め そう英語が上手ではなくても、「間違った英語を話すことへの恐怖感」は軽減されるような気がしました。苦しさはそれほど感じず、それなりに楽しめましたし。

初級前半はレベル的にも苦しいとは思いますが、中級以上の日本語のクラスでも、こんな雰囲気を作れたらいいのになぁと思えど、どうすればいいかとなると難しいですね。

毎日いろいろなテーマでの授業があり、毎晩どうにか日本語授業に応用できないかとベッドで考える5日間。そして、帰りのバス内で初めてクラスメイトと日本語で話し、「この人大阪弁話すんだ!」とかお互いの苗字や年齢を知って盛り上がったり、まだ英語で話しかけたり答えたりしそうになったりという不思議な経験をしました。

今期から少しずつでも、自分の日本語授業に活かしていきたいなぁ。…がんばります。

いらくんとすとちゃん

日本で一番有名な男の子といえば、フリー素材集「いらすとや」に出てくる、この子ではないかと思います。嫌味がなくて、明るくて、かわいいですよね。

たぶん日本語教師の間でも、最も有名人。配布教材を作っている方でこの子を見たことがない方は皆無でしょう。365日連日連夜、いささか酷使気味ではないかと思うほどの活躍ぶり。最近は、公共団体の配布物やポスター等で彼の雄姿を頻繁に見かけるようになりました。

 

そこで、私は彼に名前をつけることにします。

その名は「いらくん」。

もちろん、「いらすとや」の男の子だから。

命名したのは私。

ここに宣言します。

かたや女の子は、もちろん「すとちゃん」。

これからも、よろしく。

仲良くしてね。

 

忘れていました。

作者の方への感謝を忘れてはなりません。

いつもいつもかわいいイラスト、ありがとうございます。

これからも作ってください。

以上です。

多国籍という環境

はじめまして、岡田と申します。

ベトナム・ホーチミンから4月に帰国し、あっという間に2か月が経ちました。

私は養成講座を修了後、ホーチミンの学校で日本語を教え始めたのですが、初めての国、経験のない仕事で、毎日必死だったのを覚えています。

もちろん学生はベトナム人ばかり。シャイな学生たちを前に、一体どんなことを言えば喜ぶか、どうすれば楽しんで勉強してもらえるか、そんなことばかり考えていました。『毎日がネタ探し』・・・試しては撃沈を繰り返し、精神的に強くなったと思います。『ネタ』と言うと、「日本語教師はお笑い芸人じゃないんだから!」という養成講座のN先生にまたお叱りを受けそうですが・・・。

 

出張授業にて。ベトナムの学生は本当に純粋でした。

インターカルトは多国籍。私が3年半の間にベトナムで身につけた(オーバーな表現ですが)ネタは一切使えません。帰国後、まずその壁にぶつかりました。もし何か言って、それが一部の学生にとってタブーだったら・・・そんなことを考えるととても怖かったです。

ですが、最近そんな環境も楽しめるようになってきました。

国別に学生に意見を聞いていくと、なるほど~と思うことがよくあります。最近の話では、スウェーデン。インドネシアや香港の学生が、「子供の頃、親に勉強しろと言われたり、叩かれたりしたことがある」と言えば、「スウェーデンではありえない!そんなこと言われたことがない」というスウェーデンの学生が4名中4名。心の中で、「なるほど、だからスウェーデンの学生はマイペースな人が多いのね」とにやけながら思いました。もちろん国籍で個人を判断するのは良くないですが、学生たちも楽しんでいる様子なので、私も一緒になって楽しんでいます。

もうすぐ春学期が終わり、来月から夏学期が始まります。新しいクラスを受け持つ度に、きっと多国籍の難しさを痛感するのでしょう・・・。ですが、気は持ちよう。ベトナムでの修行の日々を胸に、楽しんで乗り越えていきたいと思います。

 

岡田

「先生」とは?

先月は学期末で、定期テストの採点、成績評価、卒業後の進路指導に追われていました。成績優秀で真面目な学生ばかりでしたら苦労はありませんが、もちろんそんなことはありません。欠席や遅刻の多い学生。定期テストの点数が悪くて次のレベルに進級できそうにない学生。卒業後の進路がなかなか決まらない学生・・・。

「全く、もう・・・」とため息をつきながら、ふと学生時代の自分はどうだったか思い出してみました。そして今の自分の「先生」とは?と考えてみました。

敬語の導入では目上の人の代表として必ず先生が出てきます。韓国語では「ソンセンニン」で先生様になりますね。当然尊敬される存在です。もちろんそれ相当の実績と人格を備えた先生もいらっしゃいます。でも私はそうではありません。

教師は教室に入ったら、教師の自覚を持ち、学生の前では自信を持って接しなければなりません(ハッタリもありますが)。問題はどうやって自信を持つかということだと思います。全てではありませんが、自分が経験して実感したことは自信を持って言えると思います。

以下、笑い話として読んでいただければ幸いです。

 

高校に入学してのんびりしていた私は。初めての定期テストの結果を見てびっくりしました。成績順位がクラス45人中44番!さすがにあわてましたが、「でもビリじゃなくてよかった」とちょっとほっとしていました。すると後ろの席から「俺より馬鹿なやつがいるよ」と言う声。振り返って彼と成績表を見比べると見事同点44位でした。さらに30点以下の赤点(落第点)が4科目で進級が危うくなりました。次の学期は反省して、生まれて初めて予習と復習をしました。すると順位は15番!見事30人抜きでした。

実感したこと「勉強しなければ成績は下がる。勉強すれば成績は上がる」

 

大学受験は一浪して2年間に、のべ15学部受験し、14学部に不合格。最後に残った大学にやっと合格しました。おかげで受験料はかかりましたが、入学金の先払いはなし。

実感したこと「最後まであきらめなければ、道は必ず開ける」

 

就職活動が始まっても将来の目標がはっきりせず、面接でもどう答えていいかわかりませんでした。そこで赤坂あたりを歩き、「会社説明会開催中」の看板が出ている会社に片っ端から飛び込んで、20社ぐらい面接を受けました。待ち時間の15分で受け取ったパンフレットに目を通し、その場で志望動機を考えて面接で答えました。結果はともかく度胸だけはつきました。

実感したこと「考えるよりまず行動 最後は度胸」

 

某S百貨店の最終面接(集団面接)で「あなたのモットーを聞かせてください」という質問がありました。同席の学生に先にいろいろ答えられてしまい、言う事がなくなりました。とっさに「私は楽しく食事をすることをモットーとしています。出された料理は残さずおいしく食べます」と答えました。後日電話で「残念ながら今回についてはご期待に添えない結果となりましたが、系列のレストランSはいかがでしょうか」。不採用になりましたが、不思議と答えた言葉に後悔はありませんでした。付け焼刃での答えはすぐに忘れてしいましたが、そのモットーは今でも変わりません。

実感したこと「迷ったら、自分の言葉で伝えよ」

 

個人的な昔話ばかりで失礼いたしました。反面教師にしていただければとお思います。

 

でも、今の自分の「先生」とは?の問いに、私はこう答えます。

「先に生まれて、あなたの代わりに失敗しておきました!」

出会い、別れ、そしてHAPPY♪

こんにちは。
いよいよ桜も満開の時期を迎えましたね。
今週学校近くの竹町公園にてお花見を計画中の田栗です。

この桜のシーズン、インターカルトからも多くの学生が巣立っていきました。

長期コースの卒業式

 

3/31修了のウィークリーの学生達(在校生も一緒に撮影!)

3/16修了の「台東区の地域のお母さんの日本語教室」の皆さん

 

インターカルトは、この一つの校舎の中で実に様々なバックグラウンド、様々な学習目的の人たちが学んでいます。
修了後は、進学・就職・会社での本格的業務の開始・旅行・帰国・日本での今後の生活…と別々の道に進んでいきます。

そんな皆さんの人生の一時期ここで出会えて、少しでも共に学べたことは本当に幸せなことだと感じるのが、この3月という桜の季節なのです。

 

そんな私たちの「ハッピー」を伝えるべく、こんなムービーを作りました。

インカルHAPPY

みなさん卒業おめでとうございます。今日卒業式で流したハッピーな卒業ムービー、楽しんでください!Congratulations for your graduation! We'd like to share our happiness here. Please enjoy 🙂

インターカルト(草苑)日本語学校さんの投稿 2017年3月23日

卒業式で卒業生に向けて上映したムービーですが、実はこれ、構想に1年以上かかってやっと実現したものなのです!

卒業生はもちろん、在校生、過去から現在に至るまでの先生方、近所でお世話になっているお店の皆さま…と、この学校に関わる様々な方に見ていただきたく、今の学校の一番「ハッピー!」な笑顔を集めました。

授業後の撮影となることが多かった先生方ですが、そこはやはりパフォーマンスのプロ、カメラを回すとほぼ一発であの笑顔!撮影時は爆笑の連続でした。
学生が去るのと同様、先生の中にもこの3月で学校を離れる方がいらっしゃいます。別れは寂しいものですが、この学校で過ごしたハッピーな思い出が少しでも残るよう、感謝の気持ちも込めて作成しました。

また、以前加藤校長のブログでも記載がありましたが
(こちら→http://www.incul.com/blog/kato/2017/03/24/8673/
このムービーは、地域の皆さまにもご協力いただいて完成した作品です。
「どうしたら地域の方と一緒に何かできるだろうか?」「どんな仕掛けを作ったら楽しめるだろうか?」と色々模索してお願いした結果、ノリノリで参加してくださったお店の方々です。

学生も教職員も皆お世話になっているお店、せっかくなのでちょっとだけご紹介したいと思います。(ビデオ出演順)

①ヤキタテピザ佐野 新御徒町店さん

②インドカレー PRASIDHAさん

③ローソン台東三丁目さん

④新川酒店さん

こんな無茶なお願いに快く応じてくださった皆様、本当にありがとうございました!
そして最後に…このビデオは、この方なくしては語れません。

構想・企画・撮影・編集(これが一番重い…)の全てを担ったTさんの「HAPPY」スマイル!

 

 

このムービーを通して、少しでも皆さまに「HAPPY」が届きますように・・・

 

めざせ! 川柳少女/川柳少年

先日、目的別「楽しく書く」の授業で川柳の創作をしました。題して「めざせ! 川柳少女/川柳少年」(ちなみに「川柳少女」はご存じですか?)。実は三年前にも一度川柳ネタでこのブログを書いたのですが、その頃には見られなかったテーマの作品が目立ちました。

圧倒的に多かったのがアイドルものです。

「アイドルに お金をすべて 注ぎます」って、ちょっと危ないですよね。

乃木坂四連作もありました。

「乃木坂に 出逢えて良かった ありがとう」

「乃木坂は どこまで坂を 登るかな」

「握手会 ライブも参加 大変だ」

「推しの夢 卒業しても 支えます」

乃木坂46への愛があふれています。ある先生によると、ホームクラスで見る姿より生き生きしているのでは、とのこと。(ちょっとうれしい。)

もう一つはオタクものとでもいいましょうか。

「秋葉原 おたくの街だ 行きたいよ」

「アニメある まんがも買える すごいです」

「メイドいる 一緒に行こう 楽しいね」

作者である彼の頭の中には、秋葉原という町のイメージが広がっていたのでしょうね。

 

今回の作品の中で、某女性スタッフ(Tぐちさん)に大ウケだったのが、

「Sサイズ 試してはいて すぐに脱ぐ」です。

作者によると、お正月後の自分を表現したのだとか。Tぐちさんは、「わかる~!」と言っていましたが、Sサイズではないそうです。

 

さて、出来た川柳を短冊に書きました。もちろん縦書きなのですが、この縦書きが曲者。今学期の最初の授業で絵馬を書いたとき、自分の名前の長音を表す「―」を縦にしなかった学生がいました。同じ過ちを繰り返さないよう、今回作品を短冊に書くにあたっては、事前にしっかり注意しました。その甲斐あって、みんな間違えずにきちんと書けました、名前は。名前の音引きは縦向きに書けたのですが、漢数字の「一(いち)」も縦に書いてしまうというおまけまで付いてきてしまいました。ちょっとした日本語あるあるですが、指導にあたって提供すべき情報は過不足ないようにしたいものですね。

沼田

いろいろな学生 いろいろな日本語

今の担任クラス(中級クラス)に、ロシアの男子学生がいます。Dさんです。
とても熱心な学生です。
クラスでも真面目な学生としてクラスメイトみんなから、一目も二目もおかれています。

中級の文法になると、会話で使うというよりは改まった表現、硬い表現を学ぶことも多く、せっかく授業で習っても使ってみる機会があまりないとぼやく学生もいます。
でも、Dさんはよく授業後に教務室へ来ては、街中で撮った写真を見せてくれます。
電車内の広告。街の看板やポスター。
授業で習った文法が使われた表現を見つけると、すぐに撮影するそうです。
写真は、「より~」を見つけたときのもの。

自分なりの勉強方法で楽しく勉強していて、すばらしい学生だと思います。
これから授業内でもいろいろなテーマでプレゼンや発表をする機会が増えると思うのですが、ぜひいつかみんなにも教えてあげてほしいなぁと思っています。

そして、別の話題。
先日、このクラスの授業で「~らしい(伝聞)」のを勉強した日。
最近聞いた噂やニュースを学生たちに聞いたところ、漢字圏の国のかわいらしい女子学生の発話が
「北朝鮮のマサオが、殺害されたらしいです。」

ん?マサオ?だれ?
あ~、マサオ→正男→ジョンナム
キム ジョンナムさんのことでした。

漢字圏で漢字が読めるからこその間違いですよね。
悲しい話題なんですが、かわいい間違いに思わずちょっと笑ってしまいました。不謹慎ですみません。

同じ文法項目を教えても、クラスによって学生によって答えは様々。
毎回いろいろな発見があります。

これも日本語教師の楽しさのひとつです。

島崎