Archive for 田中優次

入学式からお笑いまで

少し遅くなりましたが、新年最初のインターカルトブログ更新です。

 

 

今日は冬学期の入学式がありました。

 

しかし、

 

写真は新入生ではなく、在校生です。

インターカルトの入学式では在校生が通訳として活躍してくれています。

入学式では日本へ来たばかりの初々しい新入生が主役ですが、

今日は上の写真に写っている在校生のスピーチを聞き、

「あれっ、この学生って日本語でこんないいことが言えるんだ」

という発見がありました。

 

また、このことから私が時々考える「留学の主役は学生」という言葉が

再び頭に浮かびました。

普段の授業で今日のスピーチのような学生の良い一面を発見することが

できないのは、授業でこちらが言わせたいことばかりを想定して

授業を作っているからだと思うことが最近あります。

とはいっても、授業の準備をする際には、どうしても主観的にならざるを得ません。

時々、今日のような経験を通じて、学生の良い一面を発見できるような授業が

行えればと思います。

 

さて、このブログをご覧の皆様は、お正月をどのように過ごされたでしょうか。

正月といえば、箱根駅伝、高校サッカーなど色々なものありますが、

私の場合は「お笑い」です。

 

去年、学校の目的別授業で「テレビで音読」という科目を担当し、

その授業の中でコントを学生に見せました。

言葉だけで理解する漫才は、学生にとってハードルが高いですが、

芝居の要素があるコントは、言葉だけでなく動きで場面を理解することができます。

そんな目的別授業を締めくくる最後の日に、去年の正月(1年前)に見た

下のリンクにある映像を恐る恐る見せてみました。

3分弱の映像なので、よろしければご覧ください。

 

 

ご覧くださった方は、なぜ私が恐る恐るこの動画を学生に見せたのか

お分かりになったのではないでしょうか。

 

そうです。

流れに関連性がなく、特に意味のないネタのため、好き勝手がはっきり別れるのです。

しかし、私はこのようなリズムネタも好きで、一回聞いたら

「絹江にパンパン」のフレーズが脳裏に焼き付いて離れなくなってしまいました。

 

さて、3ヶ月の目的別授業を締めくくる最終日の最後の5分に、この動画を恐る恐る

再生した私の運命はどうなったでしょうか。

 

大爆笑でした。(どや顔)

 

どや顔は嘘で、内心ほっとしていました。

また、このような笑いが学生にも理解できるのだという発見は、自分にとって

収穫になりました。

この動画を見て、日本語学習の面で何が学生のためになったのかと言われれば、

正直返す言葉がありませんが、初中級の学生たちが対象だったので、

「先生、品切れは何ですか」と質問した学生がいたので良しとしてください。

 

ということで、今年も正月にお笑いを見て、学生が笑えるようなネタはないかと

授業に関連付けてテレビを見てしまった私でした。

今年はこんなネタはどうでしょうか。

 

 

 

最後に学校の教室の写真です。

インターカルトでは全教室に薄型テレビが設置してあり、またタブレットや

それをテレビにつなぐコードも常備しているので、これらを使って

色々な授業を行うことができます。学校内にはWi-fiも通っています。

 

新しいツールや新しい取り組みを実現しやすい環境、それが教える側にとって

インターカルトの魅力の一つでもあると思います。

私は他にも月1回のペースでバスケットボールやフットサルのイベントも

行っています。

インターカルトでは日本語教育において新しいチャレンジを行いたいという

先生をお待ちしております。

 

以上、まとまりのない文章でしたが、皆様、本年もよろしくお願いいたします。

 

 

突然の出来事に上手く対応できる人、できない人

長期コース担当の田中です。先学期のことですが、中級以降の目的別授業という選択授業で「小説・エッセイ」という科目を担当しました。その授業のネタを探している時に面白いものを見つけました。それは「出席番号が前の方の人はトップバッターに向いている説」です。

どういうことかと言うと、「日本の小学校や中学校、高校では、先生が誰かを指名する場合に出席番号順になることが多い。そのため、出席番号が前の方の人たちは、長い学生生活においてそのような場面を何度も経験しているので、普通ならうろたえてしまいそうな突然の難題にも見事に対応できる精鋭たちである」というものです。出席番号順で前の方の人というのは、具体的には苗字が「あ」や「い」で始まる人たち、例えば「阿部さん」や「安藤くん」、「石田さん」や「井上くん」といった人達です。

ちなみに自分はどうかと言うと、苗字は「た」で始まり、50音で言えばほぼ真ん中。クラスに50人学生がいるなら、25番目くらい。「阿部さん」や「安藤くん」のように急に先生から無茶振りをされることもなく、かと言って「渡辺さん」や「和田くん」のように最後にうまいまとめを迫られることもないまま、小学校から大学まで安穏と過ごしてきました。そのため、唐突な物事には全くと言っていいほど上手く対応することができません・・・。この文章を書いている今も、これまでの経験を思い出して、その思いがさらに強くなりました。ですので、私はこの説を読んだ時に「確かにそうかもしれない」と思ったのですが、皆様はいかがでしょうか。

さて、この出席番号順で学生が当てられるシステムですが、インターカルトには50音順の名簿がないので、行われることはまずないと思います。外国の学校では、学生はアルファベット順で名簿に名前が書かれているのでしょうか。ちょっと知りたい気持ちになりました。今後機会があれば、出席番号順で学生を指名して、日本の学校ではこのようになっているんだと教えてみたら、学生から何か面白い反応が得られるかもしれませんね。pose_aseru_