多国籍という環境

はじめまして、岡田と申します。

ベトナム・ホーチミンから4月に帰国し、あっという間に2か月が経ちました。

私は養成講座を修了後、ホーチミンの学校で日本語を教え始めたのですが、初めての国、経験のない仕事で、毎日必死だったのを覚えています。

もちろん学生はベトナム人ばかり。シャイな学生たちを前に、一体どんなことを言えば喜ぶか、どうすれば楽しんで勉強してもらえるか、そんなことばかり考えていました。『毎日がネタ探し』・・・試しては撃沈を繰り返し、精神的に強くなったと思います。『ネタ』と言うと、「日本語教師はお笑い芸人じゃないんだから!」という養成講座のN先生にまたお叱りを受けそうですが・・・。

 

出張授業にて。ベトナムの学生は本当に純粋でした。

インターカルトは多国籍。私が3年半の間にベトナムで身につけた(オーバーな表現ですが)ネタは一切使えません。帰国後、まずその壁にぶつかりました。もし何か言って、それが一部の学生にとってタブーだったら・・・そんなことを考えるととても怖かったです。

ですが、最近そんな環境も楽しめるようになってきました。

国別に学生に意見を聞いていくと、なるほど~と思うことがよくあります。最近の話では、スウェーデン。インドネシアや香港の学生が、「子供の頃、親に勉強しろと言われたり、叩かれたりしたことがある」と言えば、「スウェーデンではありえない!そんなこと言われたことがない」というスウェーデンの学生が4名中4名。心の中で、「なるほど、だからスウェーデンの学生はマイペースな人が多いのね」とにやけながら思いました。もちろん国籍で個人を判断するのは良くないですが、学生たちも楽しんでいる様子なので、私も一緒になって楽しんでいます。

もうすぐ春学期が終わり、来月から夏学期が始まります。新しいクラスを受け持つ度に、きっと多国籍の難しさを痛感するのでしょう・・・。ですが、気は持ちよう。ベトナムでの修行の日々を胸に、楽しんで乗り越えていきたいと思います。

 

岡田

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